学園ブログ

世界に目を向けよう 第3回マイプログラム

本日11月10日(土)に、第三回目のマイプログラムが行われました。

今回は「アラビア半島に行ってみよう!」と「『視野を世界に』企業経験者に学ぶ」という二つの講座を紹介します。

 

「アラビア半島に行ってみよう!」という講座では、アラブの文化や生活について学びます。

まず、アラビア半島の果物や牧畜、漁業、農耕などを紹介していただきました。

生徒たちが一番興味をもっていたのは「ラクダ」のお話でした。

アラビア半島ではラクダが非常に身近な動物で、移動や荷物の運搬に利用するほか、ラクダのミルクを飲んだり、ラクダの肉を食べたりするそうです。

ラクダの赤ちゃんを食べる、というのに生徒たちは少しショックをうけていましたが、食文化の違いを知ることはとても大切です。

また、ラクダに関する言葉は百以上もあるそうです。

文化や生活環境によって言葉も変わってくるというのが面白いですね。

一方で日本と似ているところもありました。それは「おもてなし」の精神です。

アラブの人々は「寛大」であるかそうでないかを非常に気にするそうです。

だから、お客様をおもてなしすることを大切にしています。

ただ、日本と違うのは、時間感覚です。6時に来て、と言ったらだいたいの人が7時頃来るのだそうです。

こういった文化の違いを知らないと、腹を立ててすれ違いが生じてしまうかもしれません。

お互いの文化を理解することが大切ですね。

 

アラビア半島、というとあまりなじみがないかもしれませんが、お話をきくことで少し身近に感じることができたのではないでしょうか。いつか大人になってからでも、実際に訪れてみましょう。きっとたくさんの発見があるはずです。

ちなみに、講師の徳永理砂さんは本校卒業生。最近出版されたばかりの『雷鳴と稲妻 気象の過去、現在、未来』(ローレン・レドニス著)の翻訳者でもあります。この本はPEN/E・O・ウィルソン科学文芸賞を受賞しました。(この賞は世界有数の文学・人権団体であるペン・アメリカンセンターが主催する文学賞。物理学と生物学の分野で卓越した文学作品に授与されます。)http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336062901/

企業経験者に学ぶ「視野を世界に」の講座では、才田芳照様にお越しいただきました。

中等部、高等部生12人がお話を聞きました。才田様がマレーシア(クアラルンプール)やドイツ(でデュッセルドルフ)でお勤めになった経験をもとに、それぞれの国の働き方や気質、習慣などを交えて紹介されました。
中高生が今何をすべきか、という点では印象的な言葉が3つありました。
その1。「海外に勤務しているとき、日本のことを聞かれても、自分が日本のこと、特に歴史についてほとんど知らないことに気づいた。大事件が何年に起きたか、というようなことが重要なのではなく、例えば第1次大戦や第2次大戦がなぜ起きてしまったのか、を学んでほしい」というものです。(昔の)受験勉強では、短絡的に覚えても点は取れたが、その後の人生で本当にいきるのは「なぜ」なのか、ということだと。心に留めたい言葉です。
その2。ローカルこそ大事だということ。現地に住む人とコミュニケーションをすることで見えてくる世界があること。
その3。問題にぶつかったとき、自分で抱えこまずに、先輩や上司に相談すること。
人生の先輩として、文字通り「視野」をひろげられた1時間でした。

下の写真は、マハティール首相(当時)の上棟式での様子。

才田様たちが建設に携わったビルを見ている様子です。

(土曜プログラム担当 明田川・二井)