学園ブログ

東工大の学びに触れる その2 ~社会と工学のつながりを知る~ 高原弘樹先生と中島章先生から学ぶ

高大連携プログラム(保護者会期間)として、16日(金)には、東京工業大学の先生方をお招きして、二つの講演会を行いました。本校保護者でもある、工学院機械系の高原弘樹先生と物質理工学院の中島章先生です。

それぞれ、保護者、生徒併せて60名程度の参加でした。

高原先生は、「機械工学ってなんだろう?~ 社会を支える機械工学 ~」を演題として、生活するために必要なもの全てに機械工学は深く関わっていること、企業では、生活を豊かにするために、機械工学を使って製品を創るが、大学ではその基礎的な部分の教育と研究を行っていること、をお話しくださいました。特に、先生のご専門の振動の仕組み(メカニズム)の研究について、人形とばねで実演をしてくださり、その身近で不思議な振動であるブランコや、現在研究中の振動現象の話も発展して丁寧に説明していただきました。

振動一つについても、様々な要素や研究の仕方があり、身近なブランコや震災における振動の様子など、生活にも密着する研究の話に、みな、引き込まれました。

また、中島章先生は、「表面/界面エンジニアリングによる地球環境材料の創製 ~地球の未来を守りたいあなたへ~」を演題として、物質は人の役に立って初めて「材料」となり、人間を幸福にするということ、そして、豊かにする材料を開発するのが材料工学の使命であり、高校で学ぶあらゆる理系の科目が関係することを最初に話してくださいました。さまざまな物質の中でも特に、先生のご専門とする、水や大気中の有害物質を分離・分解して「環境」をきれいにする材料や、表面で「水」を濡らしたりはじいたり集めたりする材料、抗菌・抗ウイルス作用を持つ材料などについての研究の紹介をしていただき、先生がこの分野を研究することになった経緯や、東工大での学びについて、学生たちの日々の様子などもお話しくださいました。

不織布に入った、大学案内や女子のためのパンフレットなども参加者それぞれに頂きました。(進路指導部 兼子)