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美術部 油絵を寄贈しました

美術部では、ご縁があり、昨年春に都立第五福竜丸展示館(東京都江東区)より「マグロ」の絵を描かせていただく機会を頂きました。

都立第五福竜丸展示館では、1954年に米国の水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」を保存しており、その歴史をパネルなどで展示しています。その中で飾っているマグロの種類を示す絵画パネルが老朽化したため、2019年4月のリニューアルに合わせて美術部が新たにマグロの絵を制作することになりました。2018年の春、同館を見学させていただき、イメージを固めてゆきました。

制作を開始したのは11月ごろ、3月頭までかけてそれぞれ一枚ずつマグロや漁の絵を描きました。
実は、美術部にとっての初めての油絵であり、F30号(910㎜×727㎜)という大きなキャンバスサイズも初めてでした。
部員たちは、図鑑やインターネットなどでそれぞれのマグロの特徴を確認しながら描き進めてゆきました。

完成した作品たちは、3月17日(日)に、部員たちによって寄贈されました。

また、嬉しいことに日経新聞に記事を掲載していただきました。

被爆の影響で苦しまれた乗組員の方がいること、また沢山のマグロが廃棄されてしまったことなど、多くの事を考えながら制作にあたりました。

美術の作品を作るとき、伝えたいメッセージをを表現することができます。
今回は、平和への願いを込めることができたのではないでしょうか。

寄贈した際の生徒たちの誇らしげな表情から、また一つ成長を感じることができました。

(美術部顧問 長峰)