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高校生直木賞に参加

4月28日に、本校生徒が高校生直木賞の全国大会に参加しました。去年につづいて2回目です。

このたびは高等部2年生が本選考会に参加しました。1校から一人しか話し合いには参加できないため、一緒に行った3人は応援席で討議を見守りました。文藝春秋本社でおこなわれた選考会は、日本全国の高校からの代表者や取材陣を含めると総勢約100人くらいの人でした。

選考会の前には、前回の受賞者・彩瀬まるさんのトークイベントもありました。
予選会であらかじめ選ばれた5作品から、討議を経て高校生直木賞にふさわしい1作品を決めました。
話し合われたのは以下の5作品です。

 

・上田早夕里「破滅の王」(第159回)
・島本理生「ファーストラヴ」(第159回)
・湊かなえ「未来」(第159回)
・深緑野分「ベルリンは晴れているか」(第160回)
・森見登美彦「熱帯」(第160回)

(いずれも、本当の直木賞作品は、高校生直木賞の候補からはすべて落選しているところが面白いところです。)3時間半以上の討議を経て、決まったのは、『熱帯』でした。
高校生の中には、「僕たちが生きているこの世界も実はこの『熱帯』の本の中の一部かもしれない」という声もあり、読書や「本」の奥深さをひしひしと感じる濃い時間でした。参加した生徒は「みんなとても本を読み込んでいて驚いた。同じ1冊なのに、人によってこんなに読み方が違うということが分かった」と感想をもらしていました。この本選考会の様子は今後、雑誌「オール読物」の7月号等に掲載予定です。

高校生直木賞についてはこちらhttp://koukouseinaoki.com/

(図書館 二井)