学園ブログ

大学で何をどのように学ぶ?

 10月5日(水)、中等部3年生と高等部1年生は、大学の先生方による特別講義を聴きました。人文科学から自然科学に至るまで、様々な分野の先生たちから、大学における学びについてのレクチャーを受けます。生徒たちにとっては自らの進路を考えるための貴重な機会です。20の講座から興味のある授業を選択し、受講するこの「特別講義」は、毎年この時期に実施されており、本学園では10年以上続いている取り組みです。

 ある教室では、生徒たちは「薬学」について学んでいました。薬剤師の仕事、薬学の研究、そして、「オーダーメイド医療」や「遺伝子治療」といった今後の医療のあり方についての話を聞きました。

 薬学の研究や調査においては、「50メートルのプールの水に溶かされた1グラムの薬の成分を、1ミリリットルの水から検出する」という精度の検査が日常的に行われているという話に、生徒たちは自然科学研究の厳密さと、現在学んでいる理科の知識が実際に使われる研究現場の様子を垣間見ていたようです。

 薬剤師に女性が多い理由や、薬学部卒業者の進路の話など、卒業後のキャリアについて考える機会にもなりました。特に製薬会社の「MR」という仕事は男性のなり手が多い職種だが、年収が1000万円を超えることは珍しくない、という話に、生徒は興味津々でした。(記録:佐藤望 )

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