田園調布学園中高2021
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理科■授業の紹介実施学年科 目テ ー マ授 業 内 容中2理科Ⅰ課題研究~ICTを用いた研究発表と相互評価~中等部1年の夏休みに取り組んだ課題研究を継続し、テーマや方法など、教員と話し合いながら、さらに進化・深化させたものにします。研究した内容は、Googleスライドを使って発表します。聞き手は直接質問するだけでなく、Google Formsを使用して評価を入力し、相互評価することで自己の学びへとつなげます。優れた作品は、朝永振一郎記念「科学の芽」賞など外部コンクールに応募しています。中3理科Ⅱ(地学)火成岩の分類6種類の火成岩を、粒の様子・色をもとに分類し、岩石名の書かれたシートに並べてタブレットで写真を撮り、ロイロノートで提出します。提出されたものはすぐに採点されて返却されるので、生徒は自分の作業の結果をすぐに振り返ることができます。中3物理基礎運動の法則の検証運動の法則を検証する実験では、クラスの一人ひとりが、扱う台車の質量や斜面の高さを変え、加速度の実験データを算出し、そのデータをGoogleスプレッドシートに入力します。クラス全員のデータを集約し、グラフ化することで、加速度と力、加速度と質量の関係を検証します。高2物理演習得点アップ対策10月に実施する模擬試験の対策授業。家庭で課題問題を解き、Google Formsに解答を入力します。家庭で個人結果やクラスデータをグラフで見て、苦手分野等を確認します。また、授業では苦手分野の対策に時間をかけ、徹底的に苦手分野をなくしていきます。高3化学金属イオンの確認事前に、4種類の水溶液に入っている可能性のあるイオンを示しておき、実験方法を各自で考えてきます。当日は、試薬と器具のみを用意し、班に一つタブレットを渡し、行った実験方法と結果を写真や動画で記録します。次の回の授業では、考察の確認をすると同時に、各班で撮影したものをロイロノートで提出し、他の班と実験方法や結果を共有し、考え方を広げるとともに、自分たちの班の結果と比較し、差異について考えます。 各学年とも、授業の中に実験や観察の機会を多く設けることで理科の楽しさを体験し、科学に対する興味・関心を引き出すとともに、実験・観察レポートを通じて、科学的に探求する方法を身につけることを目標としています。協同探求型授業の充実を図り、実験や実習、問題演習の授業では、グループで考え、教え合い、また班員で一つの問題を解き解答を作成することで、生徒の思考力や表現力だけでなく、難易度が高い問題に対して協力して粘り強く取り組む姿勢も養っていきます。実験の授業では、実験のどこに注目するか、どのくらい理解できたかを細かく確認することのできる「実験ルーブリック」を実験の前に配布し、各項目に従って実験を進めます。これにより実験のポイントやどのようにレポートを書けばよいかを明確にしています。 中等部1年・中等部2年では中学校の内容を扱います。実験・観察を通じて理科の楽しさを体験し、科学的なことがらに対する興味・関心を引き出すとともに、実験・観察レポートを通じて、科学的に探究する方法を身につけることを目標としています。 中等部3年・高等部1年では高等学校の基礎的な内容を扱います。中等部3年では「物理基礎・化学基礎」と「地学基礎」を、高等部1年では「物理基礎」・「化学基礎」・「生物基礎」を学習し、2年間で科学的な興味関心と科学に対する総合的な理解を深めることを目標としています。 高等部2年・高等部3年では高等学校の発展的な内容を扱います。2年間とも物理・化学・生物・地学が選択科目として設けられており、科学に対して深く理解し、進路を実現するための学力を身につけることを目標としています。 夏休みには学年に応じた課題研究に取り組み、自学自習の機会にするとともに、外部のコンクールに応募したり、発表会等に参加したりしています。また、校内では『理科通信』を毎年発行し、発表の場としています。⃞中等部3年 物理基礎 実験ルーブリック~重力加速度の測定~大項目項目4(very good)3(good)2(needs work)1(poor)実験技能記録タイマー・記録テープの使い方タイマーやテープを正しい向きに設置できるタイマーとテープとの間に摩擦がかからないように工夫できるタイマーやテープを正しい向きに設置できる他の班の実験を真似たため、使い方に不安がある記録タイマーを正しく使えなかった結果の解析記録テープの処理(表1・2の書き方)0.1秒ごとの平均の速さの差、1秒ごとの平均の速さの差、加速度、これらの関係を説明できる0.1秒ごとの平均の速さの差、1秒ごとの平均の速さの差、を説明できる表の記入はできたが、内容の説明はできない表を記入できなかったv-tグラフ軸、単位、目盛りを全て記入した平均の速度をグラフで表現できる軸、単位、目盛りを全て記入した班員のグラフを写した描けなかったx-tグラフ軸、単位、目盛りを全て記入したグラフの接線の傾きが何を意味するかを説明できる軸、単位、目盛りを全て記入した班員のグラフを写した描けなかった考察重力加速度と質量の関係班員のデータをもとに班員と意見交換しながら考察した自分だけで考えて考察した班員の答えを写した書けなかった重力加速度と物体の形状の関係班員のデータをもとに班員と意見交換しながら考察した自分だけで考えて考察した班員の答えを写した書けなかった実験全体を通して班で協同し、かつ、主体的に行動できた班で協同できた班員にまかせてしまいがちだったほとんど班員にまかせた34

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