田園調布学園中高2021
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 コアプログラムは、本校の3期分けに応じて、学年ごとにテーマを設定しています。そのテーマに沿ってさまざまな体験や研究をすることによって、思考力、表現力を向上させ、問題解決能力を培います。またそれらを発表・表現することで、プレゼンテーション力を鍛えます。第Ⅰ期 新しい世界を体験し、知的好奇心を膨らませる▪中等部1年 テーマ:幅広い知識/知的好奇心 さまざまな人々とのかかわりを学びながら生徒の知的好奇心を膨らませます。下記の講座を毎回クラスごとに受講します。講座名内容多摩川両岸のフィールドワーク多摩川のほとりの亀甲山古墳から源頼朝ゆかりの浅間神社、丸子山王日枝神社まで歩きながら歴史を探ります。障がいをもつ人とともに生きる~音のない世界を知ろう~手話を通し、ろう文化や聴者の文化を理解し、聴覚障がい者のコミュニケーションの手段を学びます。開発途上国の子供たちの現状を知る~ユニセフハウスの見学~ボランティアガイドから、開発途上国の子供たちの現状を学びます。「自分を知る」ワークショップ自分を知り、未来へ挑戦するために大切なことをグループで話し合いながら探ります。生き方入門人がよりよく生きるとはどういうことか、海洋散骨を通して学びます。情報モラル学習情報機器やネットワークの利用について、危険性や問題点を学び、よくあるトラブルへの対応策を生徒同士が話し合いながら考えます。第Ⅱ期 グローバルな視点から、キャリアデザインを描く▪中等部2年 テーマ:食を通じて、知る・考える・つなげる 食は命の源であり、食に支えられて生きていく過程で、私たちはさまざまな文化を生み出し、共食が基本の食べ方をしてきました。そのことを中等部2年の体験学習、酒田のファームステイで実感し、「食べる」とは何かを知り、これからの食生活のあり方を考えます。 2019年度は次のような活動を行いました。①米作り体験(田植え・稲刈り・脱穀・精米)を実施し、収穫した米を「米粉」にして、家庭科調理実習で「さくらもち」を製作した。②夏休みに体験学習で訪れる山形県酒田の食生活の様子を事前に聞き、興味・疑問を持ったことなどを現地で確認した。③管理栄養士の方から、「食生活の現状と課題」のタイトルでバランスよく食べることの大切さ、和食の特徴、「もったいない」を意識した食べ方、早い・安い・栄養満点を考えた献立などの話を聞き、自分の食生活を振り返る。④前期のコアプログラムや家庭科の授業で学習した内容を基に、食生活の課題における提案や心がけたいことなどをまとめ、グループ3人で発表をした。 【主なプレゼンテーションテーマ】 ●フードロス ●和食 ●酒田の食生活 ●日本(酒田)の農業について▪中等部3年 テーマ:キャリアデザイン(職業を知る・社会を知る) 1年間の活動を通して、自分と社会とのかかわり方について考え、将来の自分を具体的に描く力を身につけることを目的としています。 最終回には「2030年に自分らしく社会で輝くために」をテーマに、これからの社会の変化を予測しながら、自分が社会のためにできることは何か、発表しました。コアプログラム土曜プログラム▷「職場訪問報告会」 1日校外学習で、少人数のグループに分かれて職場訪問を実施。そこでインタビューしてわかった働くことの面白さや厳しさ、中高時代に学んでおくべきことなどを、スライドにまとめ発表し、情報共有します。▷「保護者を囲む会」「卒業生を囲む会」 保護者・社会人卒業生を招いて、学生時代や現在の職業について、また中高生時代の経験と現在の自分との結びつき等について座談会形式でお話を伺います。▷「企業による出張授業」(2019年度の例) ①積水化学:イオンの移動と性質/プラスチックを使った最先端技術を体感しよう ②野村ホールディングス:起業家教育プログラム「NOMURA ビジネス・チャレンジ」 ③アクセンチュア:Catch Your Dream ④ソニー・インタラクティブエンタテインメント:ゲーム制作と理科/数学の意外な関係 ⑤NTTデータシステム技術(NPO法人キーパーソン21):かっこいい大人ニュース39

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