田園調布学園中高2021
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高度情報社会を生き抜く技術を体得情報の授業では、グループごとにブレーンストーミングを行いアイデアや発想を出し合い形にする力や、オフィスソフトや動画編集ソフトなどのアプリケーションを使いこなす力が身につけられるよう、65分授業の特性をいかし、実習の機会を多く設けています。実習は、単元ごとに関連した内容を取り扱っており、実習を通して、実際に情報技術やモノの仕組みを体験して「知る」、「理解する」、「活用する」プロセスを大切にしています。高等部1年の授業では「情報」に関する基礎的な知識・技術の習得、高等部2年では前年に学習した内容の実践として、学校の特色・特徴を取りあげたCM動画を制作する「メディア制作実習」や、近年ではすっかり身近なものとなってきている「人工知能」・「VR・AR」・「ドローン」等の情報技術の進展や情報技術の未来について扱います。これからの時代は、人工知能(AI)が様々な判断を行ったり、身近な物がインターネット経由で最適化される(IoT)など、「Society5.0」 とも呼ばれる新たな時代の到来が私たちの生活や社会を大きく変えていくと予測されています。2年間の授業を通して、高度情報社会を生き抜く技術を身につけていきます。ICTの活用2018年度よりChromebookを一人一台所持しています。(2020年度4月現在中等部2年〜高等部3年が所持)。理科では探究活動の一つとして、夏休みを利用し、学年に応じた課題研究に取り組みます。中等部2年以上はGoogleのアプリを使って発表スライドを作成します。また、生徒による相互評価もChromebookを使用して入力し、結果を各自にフィードバックできる仕組みをとり、自分では気づかなかった良い点や改善点、コメントなどを知ることで、次の課題発見に役立てています。国語では、ロイロノートを用いたグループ活動や発表資料作成を実施し、文章の添削をGoogleの課題提出機能を通じて行うことで、スムーズなやりとりが実現しています。また古典では、文法のチェックや読解練習に、Googleのテスト機能を活用しており、その場で弱点などの分析をフィードバックしています。テスト機能は各教科で活用されており、生徒が自分の理解度を知るためのツールとなっています。音楽では創作の授業を、Chromebookの楽譜作成アプリケーションを使用して行います。生徒は自分が考えた旋律を何度も聞いて、試行錯誤しながら自分のメロディーを創作します。生徒会ではGoogleドキュメントの共同編集機能を用いて会議議事録をとり、情報共有を効率化。昨年度より意見箱をネット上で投書できる形に切り換えました。他にも、部活動では踊りのフリを毎回部活動で撮影・共有して各自が振り返りを行う等、ICTを授業のみならずホームルームや委員会・部活動などあらゆる場面で活用し、生徒の主体的な活動を促しています。08

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