国語入試問題について▪ 見たい力・問題作成の基本方針 国語で見たい力は、「基本的な力が身についているか」ということです。それは、「文章の内容を正確に読み取る力=読解力」「読み取った内容を適切に表現する力=記述力」「語彙力(漢字・語句の意味など)」です。これを基本方針として問題を作成しています。▪ 出題形式 50分100点満点。各回、文学的文章と説明的文章をそれぞれ1題出題します。また、漢字問題(読み・書き)を5問程度出題します。▪ <参考>2021年度入試 出典試験時間50分満点100点第1回一:『パラ・スター〈Side 百花〉』阿部暁子(集英社)二:『コンピュータが仕事を奪う』新井紀子(日本経済新聞出版社)第2回一:『今ここにいるぼくらは』川端裕人(集英社)二:『進化の法則は北極のサメが知っていた』渡辺佑基(河出書房新社)第3回一:『キッチン風見鶏』森沢明夫(角川春樹事務所)二:『はみだしの人類学 ともに生きる方法』松村圭一郎(NHK出版)▪ 出題内容 文学的文章では、人物の心情を読み取る問題・主題に関する問題・表現の特徴を捉える問題を、説明的文章では、段落の関係を捉える問題・テーマと題材に関する問題・問題提起とその答え、筆者の主張を捉える問題を軸として出題します。また、本文の内容や筆者の主張をふまえたうえで自分の意見や考えを述べる問題を出題することもあります。▪ 2022年度 受験アドバイス 文学的文章では、登場人物の心情が、何をきっかけにどのように変わっていくのかを丁寧に読み取る力が必要です。心情語(うれしい、悔しい、恥ずかしい、がっかりした等)はチェックしながら読むとよいでしょう。また、心情は、言動や情景描写などにも表れますので、それらの表現からどのような気持ちが読み取れるのかも意識して読んでください。記述する練習をおすすめします。 説明的文章では、読みながら、筆者が伝えようとしていること(主張)は何かを、大きくとらえることが大切です。繰り返し出てくる言葉や表現・形式段落ごとの中心文(中心内容)には線を引きながら読むなどするとよいでしょう。 漢字問題は、とめ・はね・はらいを確実に、一画一画をていねいに楷書で書きましょう。 ぜひ過去問に取り組んで、対策をしてください。▪第1回 正答率問題正答率一問一(a)93%(b)97%(c)92%(d)83%(e)95%問二X97%Y99%Z95%問三77%問四完答10%部分点27%問五完答3%部分点24%問六67%問七92%問八65%問題正答率二問一65%問二完答5%部分点72%問三77%問四完答74%部分点2%問五42%問六67%問七Ⅰ84%Ⅱ完答10%部分点83%51
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