情報の授業では、問題の発見・解決に向けて、事象を情報とその結び付きの視点から捉え、情報技術を適切かつ効果的に活用する方法を学習します。 「情報デザイン」では、「情報デザイン」への科学的な理解や技法の実践として、デジタル端末を用いた情報表現や、グラフなどの図解を用いたデータの視覚的表現、コミュニケーションにおいて重要となる目的や意図を持った情報を受け手に「分かりやすく伝達するための技術」を身につけます。また、プログラミングでは、単なる機能を学ぶのではなく、「目的の達成には何が必要でどう組み立てればよいのか」を論理的に考える「論理的思考力」「問題解決能力」を鍛えるほか、データ活用の分野では、統計を活用して「統計指標や散布図、仮説検定の考え方」を学び、データを客観的に判断する力を養います。 また、「『空中ディスプレイ』を利用したコンテンツ制作」などをはじめ、新しい分野のものについても積極的に取り扱い、「最新の技術に触れる」機会として企業の方にご協力いただき、最先端の技術を知る・体験する機会を設けています。授業を通して様々な情報技術を活用しつつ、創造的な活動を行うことができる生徒を育成していきます。 家庭科では、生活に必要な知識・技術の習得だけでなく、これから生きていく社会の中でさまざまな課題を発見し、それに対応できる力を身につけます。 中等部の技術・家庭では、生活を便利で快適にするための「もの作り」を実習の中で学びます。1年生はエプロンと三角巾を作り、さらにそれらに好きなデザインの刺しゅうをして、2年生の調理実習で活用します。調理実習の献立は、生徒に人気のある「ハンバーグ」をはじめ、山形県の郷土料理「芋煮」やプランターで栽培した米を使って「桜もち」を作って収穫を共有します。また、2年生は和服に触れるきっかけづくりに、浴衣の着つけ実習も行っています。3年生で扱う木工製作では、「あったら便利なマルチラック」をのこぎりやげんのうを使って組み立て、ステンシルを施してオリジナル作品に仕上げます。 また2年生で学ぶ「食品ロス」の問題は、なでしこ祭のフードドライブの取り組みへと発展し、回収した食品は世田谷区社会福祉協議会に届けています。 高等部の家庭基礎では、独り立ちするために、各自で自分の生活をデザインする力を身につけ、生活設計の中で自分らしい生き方や働き方を創造していきます。高等部1年のホームプロジェクトでは、日常生活の中の問題点や課題を見つけて、これまでに学んだ知識や技術を活用して、解決に向けて計画を立て、主体的に問題解決を実践したのち検証し、次の解決策を考えていきます。研究・発表を通して、学習した知識・技術の応用、根拠に基づいた自分の考えを相手に伝えられる力を養います。 さらに高等部2年では、5年間の学習を総合して、家庭生活の充実と自己実現のための人生設計(キャリア教育)へとつなげていきます。空中ディスプレイを利用したコンテンツ制作湘南ロボケアセンター株式会社「ロボットスーツ『HAL®』」勉強会株式会社人機一体「先端ロボット工学技術」勉強会DEN-EN CHOFU GAKUEN JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL 36情報家庭
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