教育の特色

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協同探求型授業〜65分授業での思考と発信が、学びの意欲を高める〜

生徒の主体性や協同性を育みながら問題を発見・解決する、独自の「協同探求型授業」を展開しています。自分にはない発想や、意見に触れ、客観的・批判的・論理的に物事を考えることで、個人の理解やアイディアも磨かれ、学びの面白さを体得します。このことは、答えのない問題にも対応する術を身につけることにつながっていきます。全教室に設置された電子黒板や中等部1年後期から一人一台所持するノートパソコン(Chromebook)等のICT機器を積極的に活用し、65分間ならではの充実した授業で探求心を伸ばしています。「究めるまで探し求め続ける精進こそ生涯にわたる学びである」という意味を込めて名づけた「協同探求型授業」。この“探求心”の育成こそ、21世紀の社会を生き抜く“根っこ”になると確信しています。

田園調布学園の協同探求型授業

ペアワークやグループワーク、ICTを活用した取り組みなど、生徒が主体的に活動する機会をすべての教科で授業内にたくさん設けています。生徒自身が課題に気づく、考え、伝え合い、答えにたどり着く、応用するという場面を増やすことにより一層思考力を伸ばします。また、表現するといった機会を増やすことにより、真の学力を育成しています。

理科×数学生徒の視野を広げる教科横断型授業

例えば、高等部1年の化学で扱う金属結晶では、結晶の構造について学びますが、その構造の一つである「六方最密構造」について深く理解することを、化学と数学の教科横断型授業でめざします。金属結晶の構造は、立方体や球などの幾何学的性質をうまく利用することで解析できますが、この授業では、さらにそこに関数の知識を導入することで、やや感覚的な理解で終わりそうな部分を厳密に検証します。
高等部2年の理系クラスでは、“物体の重心”と“積分の不等式”を題材に授業を行います。同じ大きさのブロックを少しずつ右にずらして積んでいくとき、ブロックが崩れることなくどれくらいずらすことができるかというのを、生徒はペアで予想・実験・考察・応用する授業です。何も考えずに積んでいくとブロックはすぐに崩れてしまいます。ブロックの重心を考え、計算しながら積んでいくと、いくらでも積めることを体感し、ずらすことのできる長さを積分の不等式で求めます。普段学習していた“物理の理論”や“数学の計算”が、目の前のブロックで表されることで、具体的なイメージがわき、学びの意欲を高めます。
高等部3年の「総合物理」では、数学と物理の視点から結び付きを意識する授業を行います。「コンデンサーの電気容量を求めよう!~微分方程式の利用〜」では、充電されたコンデンサーを放電させ、結果をI-tグラフ(I:電流/t:時間)にかき、曲線と軸に囲まれた面積からコンデンサーの電気容量を求めます。そして、より精度を上げるために数学の微分方程式を用いて計算します。

物理現象に潜む数学に目を向け、視野を広げる

これから生徒たちに求められる力とは、一つの教科で得た知識や技能が他の分野でも機能していることに自力で気づいたり、実際に使ったりすることのできる総合力です。国や専門分野の垣根を越えて、異分野の人たちと仕事をすることがますます増えていく社会において、このような力をつけていくことは重要です。
物理の実験では、結果を考察・分析する際、数学の力を必要とすることがあります。また、数学が世の中の現象とどのようにつながっているかを体感することも大切です。教科横断型授業をきっかけに、生徒は物理現象に興味を持つだけでなく、そこに潜む数学に目を向け、その他の現象理解にも広い視野で考える姿勢が身についていきます。

副教頭・理科 入 英樹

知識と技術・感性をつなぐ
教科横断型授業

数学×美術
中等部1年の代数では、反比例の単元で学習した歯車の回転数と歯の関係を応用した、「デザイン定規で描く模様の謎解き」を実施。小学生の頃に遊んだことのあるものに数学が隠れていること、数式を解くことでどのような模様が描けるかをイメージします。さらに描いた模様を違うものに見立て、遊びを通して思考力・創造力を伸ばします。
地学×美術
中等部3年の美術では、「地球と生命の歴史」を題材としたプログラミング動画を制作します。38億年前、海の中で発生した生命が、どのように進化してきたのかを地学で学び、時代ごとの生物の特徴やそのころの環境を動画で表現することで、未知の世界を科学の視点から想像し、創造する力を養います。
物理×音楽
高等部1年の物理では、楽器(弦・気柱)の仕組みを学習します。その理論を活かし、音階の波長を計算してストローの笛を製作します。その笛で、班ごとに好きな曲を奏でます。
倫理×美術
高等部2年の倫理では、学んだ思想のなかから関心を持ったものを一つ取り上げ、それをテーマに班で造形物(コラージュ)を作ります。教科書、資料集、図書館にある原典を使って特徴をよく吟味して解釈し、雑誌の切り抜きを活用して色や形に表します。この活動により、言語から得られた情報を視覚的に表現することで生徒の創造力を養います。さらに、同じテーマでも全く違った解釈で表現された多様な造形物を見ることで、他者との捉え方の違いに気付くことができます。
倫理×美術 生徒作品「無知の知」

社会で生きる
数学スキルの修得

本校の数学の授業では、身近な生活に関わるテーマを多く扱います。たとえば、中等部1年では、コンビニ弁当の温め時間を題材に反比例の学習をしたり、中等部3年では、トランプの「ポーカー」を題材に、ツーペアやフルハウスといった役の出る確率を計算したりするなど、いろいろな場面に数学が潜んでいることを体感することにより、生徒たちの学習意欲を向上させています。
また、統計の指導にも力を入れ、中等部3年では統計検定(日本統計学会認定試験)の問題を題材にした授業を行ったり、高等部1年では土曜プログラムのコアプログラムに「身近なデータから分かることを統計学で分析しよう」講座を設置し、生徒たちが実際に集めたデータを分析したりすることを通して、情報過多の現代を生きるための統計リテラシーを身につけます。

ICTの活用

2018年度よりChromebookを一人一台所持しています。(2020年度4月現在中等部2年〜高等部3年が所持)。
理科では探究活動の一つとして、夏休みを利用し、学年に応じた課題研究に取り組みます。中等部2年以上はGoogleのアプリを使って発表スライドを作成します。また、生徒による相互評価もChromebookを使用して入力し、結果を各自にフィードバックできる仕組みをとり、自分では気づかなかった良い点や改善点、コメントなどを知ることで、次の課題発見に役立てています。国語では、ロイロノートを用いたグループ活動や発表資料作成を実施し、文章の添削をGoogleの課題提出機能を通じて行うことで、スムーズなやりとりが実現しています。また古典では、文法のチェックや読解練習に、Googleのテスト機能を活用しており、その場で弱点などの分析をフィードバックしています。テスト機能は各教科で活用されており、生徒が自分の理解度を知るためのツールとなっています。音楽では創作の授業を、Chromebookの楽譜作成アプリケーションを使用して行います。生徒は自分が考えた旋律を何度も聞いて、試行錯誤しながら自分のメロディーを創作します。
生徒会ではGoogleドキュメントの共同編集機能を用いて会議議事録をとり、情報共有を効率化。昨年度より意見箱をネット上で投書できる形に切り換えました。他にも、部活動では踊りのフリを毎回部活動で撮影・共有して各自が振り返りを行う等、ICTを授業のみならずホームルームや委員会・部活動などあらゆる場面で活用し、生徒の主体的な活動を促しています。

高度情報社会を生き抜く技術を体得

情報の授業では、グループごとにブレーンストーミングを行いアイデアや発想を出し合い形にする力や、オフィスソフトや動画編集ソフトなどのアプリケーションを使いこなす力が身につけられるよう、65分授業の特性をいかし、実習の機会を多く設けています。実習は、単元ごとに関連した内容を取り扱っており、実習を通して、実際に情報技術やモノの仕組みを体験して「知る」、「理解する」、「活用する」プロセスを大切にしています。高等部1年の授業では「情報」に関する基礎的な知識・技術の習得、高等部2年では前年に学習した内容の実践として、学校の特色・特徴を取りあげたCM 動画を制作する「メディア制作実習」や、近年ではすっかり身近なものとなってきている「人工知能」・「VR・AR」・「ドローン」等の情報技術の進展や情報技術の未来について扱います。
これからの時代は、人工知能(AI)が様々な判断を行ったり、身近な物がインターネット経由で最適化される(IoT)など、「Society5.0」とも呼ばれる新たな時代の到来が私たちの生活や社会を大きく変えていくと予測されています。2年間の授業を通して、高度情報社会を生き抜く技術を身につけていきます。

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