進路指導・進路実績

卒業生からのメッセージ

長谷川 文菜(2025年卒)

様々な視点を学んだ、実りの多い6年間でした

長谷川 文菜(2025年卒) 
東京科学大学 生命理工学院1年

振り返ってみると、今までの自分には無かった視点を得ることが多く、大変充実し成長した6年間でした。体験学習などはもちろん、部活動や授業、日常での友達や先生方との会話など些細な事からも新たなものの見方に気づくことが多くありました。特に、文理選択の際に将来やりたい事が具体的に無かった私が理系を選んだのは、教科横断型授業で理系科目が日常と結びつく面白さを知り、漠然と理系に関する職業に就きたいと考えるようになったからです。
将来については、現時点では、核酸医薬品の開発に貢献し、先天性疾患で苦しむ方々の助けになりたいと考えています。そのために、大学では遺伝子や有機化合物などについて重点的に学びたいと考えています。ですが、東京科学大学生命理工学院を選んだ理由として、創薬の他に私が興味のあるいくつかの分野についても学び、就職することができる点もあるので、様々なことを学んだ上で、将来について改めて考えたいと思っています。これからは、6年間で学んだことを胸に置き、一つ一つの経験を大事にして視野を広げ続けたいです。

小幡 凛(2025年卒)

素直に学園生活を楽しむだけで、
世界は広がります

小幡 凛(2025年卒)
国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科1年

興味の赴くままに本校の様々な行事に積極的に参加するなかで、探究したい分野に出会い、進路決定に繋がりました。E.S.S. の活動や取り出し授業、フィリピンの高校との交流を通して、英語への関心と語学力を高めていき、また、教科横断型授業からインスピレーションを受け、ミュージカルと言語を融合した教育の実践という将来の目標ができました。
教科横断型授業を通し、教科の学びが繋がることに面白さを感じ、学問の区別というものは便宜上のものなのではないかと考えるようになり、分野を超えて学ぶことができるリベラルアーツに惹かれ、ICUの志望を考え始めました。そしてオープンキャンパスに訪れたとき、まるで海外の大学のような国際的で自然豊かなキャンパスに魅了され、志望を決意しました。
大学入学後は、言語や教育、舞台芸術、劇団マーケティングなど、広範な知識と教養を身につけた上で、演劇が有名な大学に一年間の交換留学をし、舞台という専門的な学びを深めようと考えています。将来どのような職種に就いたとしても、大学生活で学んだ全てを活かして、子どもたちが世界に羽ばたくための一助となりたいと思っています。

濱 理佳子(2015年卒)

研究の原点は、中高生活で得た「興味」でした

濱 理佳子(2015年卒)
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、日本学術振興会特別研究員(PD)
東京農工大学大学院工学府生命工学専攻 博士(工学)

職業研究者への第一歩であるポスドクとして、昆虫が作るシルクタンパク質を用い、怪我の治りを誘導する医療材料の開発を研究しています。中高時代の私は読書にばかり夢中で、勉強には不真面目な生徒でした。進路も漠然と文系を選んでいたのですが、中等部3年生の授業でJAXAの研究者の方の講演を聞き、生命や人体の神秘に興味を持つ自分を見つけたことが、その後の研究者という進路選択に繋がりました。
卒業して10年が過ぎ、中高時代に多種多様な興味の種に触れたことが、自身の進路・行動の幅を押し広げてくれたことを感じます。先生お手製プリントとともに、英語や社会の授業で触れられた各国の芸術や食事に絡めた歴史や経済の豆知識は、研究留学で1年間アメリカに滞在した際の異文化での暮らしや、海外の研究者と相手の文化的背景が研究トレンドに与える影響を議論する際などに、見える世界の幅を広げてくれました。他にも、土曜プログラムでの三味線や日本舞踊の授業が海外の研究者との文化交流に繋がっていたりと、中高時代に開かれた興味の種が現在の研究生活にも多数生きています。
今後は自身の研究成果を社会に実装・還元していきたいという目標に向かって、日々の生活にある興味や社会ニーズを大切にしつつ、研究に邁進していきます。