
宿泊行事×探究 → 対話・多様性・発信
「体験から学ぶ」。25年以上にわたって生徒たちの視野を広げ社会的関心を培ってきた宿泊行事。。学校ルーブリックをもとに、2023年度からリニューアルしました。外の世界へ一歩踏み出して、同世代の中高生を含めた現地の方との対話をし、多様性を認識します。そして、体験に基づいた自分の意見を、失敗を恐れずに社会へと発信します。「探究」の要素も組み込み、事前学習~現地での体験~事後学習を通して、新しい視点を得ます。自分は何をしたいのか、どのように社会とかかわるのか。新たな宿泊行事が、自分の将来を見つけるきっかけの一つとなります。
中1体験学習[山梨・長野]
- 4月下旬
- 2泊3日
プロジェクト・アドベンチャーでチームビルディング
入学間もない新入生が、野外炊飯や火おこしなどの自然体験、ロープや丸太を使ったアクティビティー、お互いの協力が必要な課題解決活動を行います。体験を通した「気づき」で新しい仲間とのつながりを密接にし、よりよい学校生活のスタートにつなげます。

中2体験学習[山形県酒田市]
- 11月下旬
- 3泊4日
庄内の自然を肌で感じながら、課題解決学習に取り組む
農作業体験や自然散策を通して、庄内の豊かな自然やそこで暮らす人びとと交流を深めます。探究の授業とも連動し、2024年度は酒田市の友好都市となっている武蔵野市吉祥寺にあるアンテナショップに協力いただき、課題解決学習に取り組みました。20年以上続く現地とのかかわりを土台に、「今、自分たちができること」について考えます。

中3学習体験旅行[関西・韓国・台湾から選択]
- 11月中旬
- 4泊5日
選択制の宿泊行事で日本理解を複眼的に深める
「内側から見た日本」を理解する関西選択制コース、「外側から日本」を理解する韓国コース・台湾コース。興味関心に合わせて、行き先や個人のテーマ・探究テーマを選択し、旅行後は関連するテーマを発表し合うことで、重層的な日本理解につなげます。
●関西コース
関西コースは、初日から2日目にかけて奈良にある近つ飛鳥博物館、法隆寺、東大寺、石舞台古墳などを訪れます。3日目に大阪・兵庫、京都・滋賀のコースに分かれ、4日目に各班が掲げるテーマに
沿って自主研修を行います。また、5日目は留学生と一緒に行動することで異文化交流を深め、国内にいながら国外との関係について探究します。

●韓国コース
韓国コースでは、ソウルを拠点に朝鮮半島の歴史や日本との交流の歴史を学びます。
また、DMZ(軍事境界線)付近の第3トンネルの見学を通じて東アジアの平和を学びます。
そして、仁川にある中学校で学校交流や、ソウル市内での現地の女子大生との交流を通じて相互理解を深め、外側から日本を考えます。毎食ごとに韓国の食文化にも注目します。

●台湾コース
台湾コースでは、高雄と台北に2泊ずつします。高雄では現地の中学校の生徒と市内を探訪し、夜には夜市に足を運びます。また、日本統治時代を体験した方の講演も聴いて歴史を学びます。
事前学習をした探究テーマをもとに、台南・高雄フィールドワークでは郊外にも足を延ばします。台北では、宜蘭県の中学校との交流を通して、原住民の文化などを体験します。

高2学習体験旅行[九州方面]
- 5月下旬
- 5泊6日
「発信地で発信者に聴く」
~次世代へつなぎ、自ら発信をする旅へ
テーマは、環境、平和、国際関係の三つです。水俣での環境、長崎での平和、鹿児島での国際関係について、旅行前の一年間、授業やHRで事前学習をします。名護屋城、長崎、水俣、美山など、さまざまな場所で講演を聴いたり、議論をしたりして考えを深め、事後学習を経て自らの考えを発信します。長崎、島原、熊本では新たにコース別研修を取り入れ、興味をとことん深めます。

