進路指導・進路実績

卒業生からのメッセージ

横手 結(2023年卒)

酒田市ファームステイから、
夢と目標が生まれました

横手 結(2023年卒) 
東北大学 農学部1年

私の学部決定に大きく影響したのは中2で訪れた酒田市のファームステイでした。私は山形県の郷土料理や特産物を食べたり農作業したりすることを通して、食がもたらす喜びや恩恵に気づき、食べ物に関わる仕事に就きたいと思うようになりました。その後、英語の学習を進める中で異文化共生や国際文化学を学べる国際系の学部に興味を持った時期もありましたが、卒業生の方々からお話を伺ううちに、最終的には農学部という納得のゆく進路を選択することができました。
志望大学や学部を真剣に考えるようになったのは高等部進学後でしたが、中等部の頃から、勉強に集中して取り組める環境がありました。また、一緒に学ぶ友達の存在は大きく、良い刺激をたくさん受けました。私は優柔不断であるが故に悩む時間がとても多かったのですが、先生方が私の性格をわかった上で相談に乗ってくださり、とても助かりました。
いま最も興味があることは、食品に含まれる栄養素が人間にどのような影響を与えるのかということです。動物食品機能学など広く学ぶことで、食品開発に携わるという将来の目標に近づきたいと思っています。

清水 琉名(2023年卒)

「考える」ことで進路選択に
確信を持つことができました

清水 琉名(2023年卒)
東京外国語大学 国際社会学部 国際社会学科 ロシア地域1年

私は高2の時点で東京外国語大学を志望していましたが、当初はただ漠然と外国文化を学びたいというだけで、東欧・ロシアを目指したのもぼんやりとした興味からでした。それが進路への強い意志に変わったのは、授業や講堂朝礼のおかげでした。普段の活動のなかで「考えるとはどういうことか」「どのような視点でものをとらえるべきか」ということを問いかけ、語られる機会が多く、自分の思考態度を見直すことができました。東欧そのものに対する捉え方も変わり、史学・政治学系を学びたいと考えるきっかけになりました。このように絶えずまっすぐに目標をもって勉強できたことが、受験でも良い方向に働いたと思います。学校生活での「考える」経験は、私の世界の見方をも変えた貴重なものになりました。
今後の学生生活では、進学した大学だからこそ勉強できる東欧の小国家の民族史について学びたいと思っています。国際社会において、今後の動向がさらに重要となるこれらの地域について、しっかり考えていきたいです。

高橋 由衣(2017年卒)

出逢いに恵まれた6年間が
今の私の礎になっています

高橋 由衣(2017年卒)
デロイトトーマツリスクアドバイザリー株式会社
早稲田大学 国際教養学部 卒業

私にとって、田園調布学園での6年間は出逢いに恵まれたものでした。嬉しい時や悔しい時など、たくさんの 感情を共有してきたかけがえのない友人と、私たち生徒のことを一番に考え、導いてくださった先生方。学習体験旅行やホームステイ、土曜プログラムを通して出会った方々。挙げればきりがありませんが、その一つひとつの出逢いや言葉に励まされ、時には視野を広げるきっかけとなり、今の自分がつくられているように感じます。
田園調布学園を卒業した後、ほとんどの授業が英語で行われる学部に進学し、在学中に長期留学も経験しました。今は仕事で英語を使うこともあります。しかし、もともと英語が得意だったのかと聞かれれば、全くそんなことはありません。それどころか中等部に入学したばかりの頃は、初めて触れる英語に戸惑い、成績が上がらず落ち込み、焦っていました。そんな時に当時の担任の先生が、「結果」だけではなくそこに至るまでの「過程」もしっかりと見て向き合い、支えてくださいました。そのおかげで苦手なことにも逃げずに向き合い、努力し続けることができるようになりました。
今でも時折先生方を訪ねて学校に行きますが、その度に「ただいま」と言いたくなるような学校に通えたことはとても幸せです。このような環境に身を置けたことに感謝し、これからは社会に貢献できるよう努力し続けていきたいと思います。