進路指導・進路実績

卒業生からのメッセージ

三原 咲愛(2022年卒)

自己を見つめ直すことが、
興味関心の新たな発見につながりました

三原 咲愛(2022年卒) 
東京大学 文科Ⅱ類1年

私は人間が集って形成される社会というものに興味を持っていたため、社会学を学びたいと考え、高3の6月あたりまで東京大学の文科Ⅲ類を志望していました。ただ、私の興味は漠然としたもので、本当にこの進路で良いのか不安に思うこともありました。そこで、校長先生が精進講話や講堂朝礼など生徒の前でお話しされる際に仰っていた「将来を考えるにあたって、自己を今一度見つめ直すこと」、「多面的・複眼的視点を持って物事を考えること」を実行に移すことで、社会学以外に、経済という面から社会を見ることができる経済学にも興味を持ち始めました。そして東京大学のオープンキャンパスで経済学の模擬講義を受けてみたところ、経済学に対する関心がさらに高まり、文科Ⅱ類を志望するようになりました。学校のロングホームルームや土曜プログラムで今までの自分の経験や自分の将来について考える時間が多かったことも、私の進路選択に大きく関わっていたと思います。
私は今、発展途上国の経済の現状や今後の開発のあり方を考える開発経済学に最も興味があり、貧困や飢餓、低教育水準、環境問題、貿易政策や債務問題などの視点から学んでいきたいと思っています。また、政治学、法学、経済学、社会学など様々な学問と関連する国際関係論にも関心があるため、東京大学の進学選択制度を活かして広範な分野に知見を広めていきたいです。

廣瀬 羽音(2022年卒)

種類豊富な経験が進路決定に役立ちました

廣瀬 羽音(2022年卒) 
早稲田大学 創造理工学部環境資源工学科1年

私は進路が全然定まらずにとても悩んでいました。進路を決定したきっかけとなる特定の行事がある訳ではないのですが、6年間を通して様々なことに興味を持ち積極的に参加してきたことが、本当に興味を持てる分野を見つけることに役立ったと思っています。例えば、オーストラリアのホームステイで、英語を使う職も視野に入るようになり、旅行委員として九州のことを調べていく中で環境問題にも興味を持ちました。学年を問わずできるだけ実際に大学を訪れると良いと思います。私は高3の始めは機械系の学科に進もうとしていましたが、10月に早稲田大学の理工展でお話を聞き、そのことが自分は本当にそれが学びたいのか、ともう一度考える契機になりました。そしてやはり機械ではなく環境について学びたいと思い、同じ理工学部の中で志望を変えました。受験ギリギリだったので少し勇気が要りましたが、あの時に変えられて本当に良かったと思います。進路はよく考えてしっかり悩むことが大切です。私の場合、中等部の頃から色々な可能性を考えてきたことで最終的に後悔の無い選択ができました。自身の今後については、環境問題、特に異常気象の改善に貢献したいと考えています。環境について大学で学んだ上で気象予報についても勉強し、気象の安定化を実現したいです。大学でも中高と同じく様々なことに積極的に挑戦していく中で、具体的な職業を見つけていきたいと考えています。

望月 郁子(2015年卒)

何事にも全力で取り組むことが、
将来の選択肢につながります

望月 郁子(2015年卒)
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
慶應義塾大学 総合政策学部 卒業

私は中3の時にオーストラリアにホームステイしたことがきっかけで、日本の文化を海外に発信する仕事がしたいと思うようになりました。拙い英語で日本のことを紹介したり、花笠を踊ったりした時に、オーストラリアの方々が日本に興味を持ってくれたことが本当に嬉しかったのを今でも覚えています。そして大学でソフトパワーを学ぶうちに、いわゆる「日本文化」だけでなく、交通の便を含む日本の社会インフラが世界的に見てハイレベルであることに気がつきました。将来は、日本の鉄道技術や駅ナカなどのまちづくりのノウハウを、海外で展開する仕事がしたいと思っています。
当時は日々の学習や部活動が大変だと感じることもありました。しかし今振り返ると、学業や部活動を通して成長することで将来の選択肢を増やし、自分で「選ぶ」人生にするための6年間だったのだと思います。そして、そのような環境に身を置けたことの幸せを存分に感じ、これからは私が少しでも社会に貢献できるよう、精一杯頑張りたいです。