キーワードは「自己肯定感」。
社会的・国際的な課題に取り組み、
達成感を得られる授業を展開します。
今、解決すべき問題は何なのか、それを念頭に置き、膨大な情報を取捨選択し分析する力、本質を見極めて課題を設定する力、対話を重ねていく力を育成する授業が「探究」です。
中等部1年生から高等部2年生までの5年間を通して、身近な課題から世界的な課題までを自分事として考えながら、卒業時には学校ルーブリックにある力や姿勢を身につけ、「これだけできたんだ」という自己肯定感をもてるような活動を行っていきます。
授業の流れ
(中1~高2・週1コマ)
中等部1年から高等部2年まで週1コマ「課題解決学習(PBL)・探究」を行います。
中等部では、「デザイン思考」の基礎を学びながら課題解決スキルを身につけます。身近な課題から、日本国内の課題にまで目を向けて、社会と繋がりながら課題解決をしていきます。宿泊行事やなでしこ祭などの行事とも関わりながら、徹底的にデザイン思考を体験・実践していきます。他にも、中等部1年生は、自分・クラスメイトを知る自己探究学習も行います。
高等部では、世界に目を向けながら自分で課題を発見・設定して、広く深く探究していきます。自分で立てた問いについて、ときには企業や大学の力を借りながら探究を行い、成果をまとめていきます。
身近な課題から世界的な課題までを自分事として考えながら、自分の好きなこと、得意なことを生かして自己肯定感をもてるような活動を行います。2月の「探究発表会」では、それぞれが1年間の探究活動の集大成として、プレゼンテーションを行います。
中等部
デザイン思考の基礎を学びながら
課題解決スキルを身につける
中等部1年生
-
自分やクラスメイトを知る
非認知能力を見える化し、自己理解・他者理解をする
-
デザイン思考(入門)
身近な困りごとを題材に、デザイン思考の基本的な流れを身につける
中等部2年生
-
デザイン思考(基礎)
課題解決力を高めながら、自分で問いを立てる「ミニ探究」も行う
中等部3年生
-
デザイン思考(実践)
学外での実践を通じて、日頃からデザイン思考を実践していく
高等部
自ら課題を設定・問いを立てていく
自分の強みや興味関心から没頭できることを発見する「BOTTO」プロジェクト
高等部1年生
-
自分の好き/得意を掘り下げながらBOTTOを探る
- 各種ワークショップ
- 没頭のカギとなる「好き」「得意」を把握するために各種ワークショップを実施する。
- 海外ゲストによるオンライン研修「DIVE」
- 環境・貧困・飢餓・世界経済などのテーマで世界で活躍する起業家によるワークショップを通じて、海外への意識を高め、自分の興味がある方向性を考える。
- 「極めてみた」活動
- 設定した目標に向かい、チームを組み、社会と関わりながら探究していく。 課外での活動も想定。
- 「極めてみた」記事作成
- 「極めてみた」の内容を記事にまとめる。書き方の指導は国語科や外部機関と連携する。
高等部2年生
-
自分の好き/得意で人に貢献しながらBOTTOを探る
- GIVEワークショップ
- 「好き」「得意」が周囲の人や環境、広く社会に貢献できる活動(=GIVE)にどうつながるのかを、ワークショップを通じて理解する。
- GIVEの方法探究
- 「好き」「得意」で自分は何がGIVEできるか、その方法を徹底的に考え、実践する。
- 「GIVEの祭典」準備・参加
- 考えたGIVEを祭典にて提供するための準備の実施を行う。
- 振り返り
- ・GIVEの祭典への準備及び参加経験をもとに、自身が没頭できることは何かを振り返る。
・活動を振り返り、自分が目指す方向性を再定義する。
・各個人の活動を論文の形でまとめる。書き方の指導は国語科や外部機関と連携する。
2023年度探究発表会テーマ(抜粋)
中等部(デザイン思考)
●アートを身近に感じられる展示会を企画しよう(株式会社みぞえ画廊協力)
●じゃがりこを用いた新しいコミュニケーションアイデアプロジェクト(カルビー株式会社協力)
高等部(BOTTOプロジェクト・GIVEの祭典)
●世界の女性を幸せにするテック・ドミトリー
●ルワンダの皆が描いた絵の美術館
●赤って666色あんねん
●オリジナルのカロリー計算アプリ開発
●ディズニーから考える人種差別
●私が考えるオーバーツーリズム対策