学園ブログ

1冊の本で語るということ。

 図書委員会の活動に、近隣の私立学校の図書委員と年3回交流する「サークル読書会」があります。これは、1967年から続く伝統行事でもあります。11月14日(土)、立教池袋中学校・高等学校図書館で、この第1回サークル読書会があり、本校の図書委員13名が参加しました。話し合う本やテーマは、主催校が決めます。今回は、中学生が『声の網』(星新一 角川文庫)、高校生が『動物農場』(ジョージ・オーウェル 角川文庫)が課題本でした。

 事前に委員会で「プレ読書会」と称して、読んだ感想や疑問点などを共有しました。当日どんな話し合いがされるのか、初対面の人とどこまで語れるのか、不安でいっぱいの生徒たち。何回か参加経験のある生徒が、「まずは自分でしっかり読み込んでおいて、当日ははじまってしまえば楽しいから」とアドバイスしていました。

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 当日は、6校の図書委員が参加し、中高あわせて8グループで読書会が行われました。参加した生徒の感想を紹介します。

「緊張して自分の意見が言えるか不安でしたが、終始和やかな雰囲気でとても話しやすかったです。色々な見方がこの本にはあって、私の知らない視点もあり興味深い話し合いでした。また、私の意見に反対する意見もあり、熱い議論になりました。テーマについて議論することは、本の見方を広げるためにとても重要なことだと思いました。初対面でもしっかり話すことができたので、もう何も怖くありません。読書会に参加してよかったです。次回の読書会も楽しみです。」(高2)

 次回は、本校で2月に開催します。これからどの本で、どんな話し合いをするか準備をします。参加した人が「また参加したい!」と思えるような読書会にしようと、図書委員長を中心に気持ちをひとつにしたようです。(図書館 野村)