学園ブログ

高1 精進講話

6月15日(水)6限、高等部1年生は、校長先生の精進講話をうかがいました。

 

①今までの精進講話の振り返り

②人生の中での中・高の意義

③本当の自分

の3点について、校長先生の経験に基づいてお話をいただきました。

進路を考えていくにあたり、自分と向き合うことがいかに大切か。そして自分と向き合う際に自分の視野を広げておくと、同じ経験をしていても、自己決定が変わる…校長先生は高校時代、ご自身のオランダで過ごした幼少期に感じたこと、そして帰国後に日本で感じた教育の違いについて向き合うことで、大学で教育学を専攻することを決めたそうです。しかし、その自己決定の際、やはりご自身の視野がもっと広ければ違う決定をしていたかもしれないと仰っていました。

校長先生は、高校時代、そしてその後の人生も含めて、様々な悩みを抱え、その答えを自分なりに見つけていきました。しかし、そうであっても、「本当の自分を見つけたのか」については疑問であると仰っていました。校長先生は、「本当の自分はないかもしれない。しかし自分の役割というものはある。それを本気で果たしていくことがまずは大切だ」とお話しされました。また、海外の学校では、「自分とは何者なのか」「自分の強みを見つける」などが学校目標になっているとのこと。これらのことは、本校の建学の精神である「捨我精進」につながる部分であり、やはり川村理助先生(本校初代校長)のお言葉「唯応に与えられし運命に随順して、当面の目標をみつめ、懸命に精進すべし」は大切な考えであると仰っていました。

探究の時間でも「自分とは何者なのか」について、高等部1年生は考え続けています。「自分とは何者なのか」、これを考え抜いた先に、新しい自分が描けると思います。たくさん悩んで、たくさん考える、そんな高等部1年生の一年間にしてほしいと思います。

(高等部1年担任 山口)