学園ブログ

中1体験学習[志賀高原]2日目 〜森林散策〜

今日は、1クラスに2名ずつガイドがつき、池めぐりをしました。昨日の時点では午後から雨が降る予報でしたが、強い雨に降られる事もなく予定した全行程を終えることができました。

前山リフトで山に上がるとたくさんのトンボが飛んでいました。トンボを恐がる生徒たちに、「赤とんぼは、みなさんを刺すアブを食べてくれるありがたい虫なんですよ」と解説してくれました。池めぐりの歩く道すがら「シナノクマザサはマス寿司にも使われる殺菌作用のある草なんですよ」と自然を上手に利用する昔の人たちの知恵について話してくれたり、シラビソの樹液の匂いをみんなに嗅がせて「この柑橘系の匂いは、防虫効果があって、虫から自分の身を守る自衛手段として匂いを使っているのですよ」などと自然の植物の様々な面をガイドさんは教えてくれました。

大沼池では、「やまびこ」を体験しました。ガイドさんの「語尾を伸ばさず叫んでみてください」とのアドバイスを元に、池に向かって「ヤッホ」と叫ぶと、斜面に反射した自分の声をはっきりと確認することができました。

宿に戻った後、1日一緒に歩いてくれたガイドさんと今日学んだことを班ごとに振り返り、発表しました。

生徒から「今日1日の活動を通じて、持続可能な社会を作るには人間だけが暮らしやすい環境を作るのではなく、動物や虫も暮らしやすい環境を作り出す必要があることを改めて感じました。そのためには堆肥を利用したり、水力発電を利用する事も必要だと思いました。」などの意見が出ていました。

昨日の講義から始まり二日間に渡った「志賀高原ユネスコエコパーク環境プログラム」も今日で終了です。生徒全員に修了証書とピンバッジが渡されました。残念ながら日没後から雨や雷が止まず、本日のホタル鑑賞と天体観測は中止となりました。

明日は教頭先生による精進講話、飯盒炊爨・キャンプファイヤーを実施します。

(中1体験学習引率 富田・伊藤・村山)