学園ブログ

高2九州学習体験旅行3日目

九州学習体験旅行、3日目。
今年度より始まったコース別の研修です。
朝は、コースごとにホテルを出発しました。

まずは、軍艦島を中心とした平和学習のコース。

昨日に続く平和学習を通じて、戦争に関わることは被害だけでなく加害の面も伴うことも学べました。軍艦島を実際に目にし、歩いてみると、そこから伝わってくる迫力は想像以上のものでした。今は事前にさまざまな手段で情報を得ることができるけれども、現地に立ってみると、思った以上にその場所から訴えかけてくる何かがあるようで、旅行に行く前に学んだことを自分のものとして感じることができたように思いました。

(学習体験旅行委員K.A)
続いて、諫早湾での環境学習コース。
このコースでは、午前中は中央干拓地・潮受け堤防など、諫早湾の干拓事業に関する場所をめぐりました。少し高い場所からの見学で、全体のようすがわかりました。午後はがまだすドームで火山の持つエネルギーの大きさを学びました。ホテルに到着してからの講演会では、有明海の赤潮の問題と堤防の関わりという視点も学び、1つの出来事をどの角度から見るかで違うものだと思いました。環境問題でも、人間の活動が関わるもの、人間の力を超える自然の力と向き合うものといった様々なタイプがあると、理解が深められました。
(学習体験旅行委員M.U R.O)
 

そして、崎津教会や集落を巡るキリシタンの歴史学習コース。

約2時間のバス旅を経て訪れたのは有馬キリシタン遺産記念館です。ここではフランシスコ・ザビエルが日本を訪れ有馬を中心に広まっていったキリスト教がどのような変遷を辿っていったのか、映像視聴・館内スタッフの方の詳しい説明とともに学びました。館内見学ではキリシタンの方々が受けた酷い仕打ちに胸が苦しくなってしまうことも、、、。

その後、昼食場所へと移動するためにバスごとフェリーに乗り込みました。デッキに上がって綺麗な景色とともに写真を撮りあったり客席でゆっくり談笑したりと各々の時間を自由に楽しんでいました。

30分程度の船旅を経て天草鬼地港に着いた私たちは、天草海鮮蔵で浜焼きを頂きました。塩むすびとともに自ら焼いて食べた海鮮はとても美味しく、特にカラフルなヒオウギガイの殻が開いたり閉じたりする様子は面白かったです。

午後一番で訪れたのは崎津集落です。ガイドの方と集落全体を巡ったのですが、実際に暮らしている方にも挨拶できたり古民家を間近で見ることができたりと、実際に訪れないとわからない気づきがありました。また、集落内にある崎津教会は畳敷になっていたり建物の一部が木造になっていたりと、一般的な教会と違って和と洋が混ざった造りがとても興味深かったです。余談ですが、崎津集落は港がとても近いために漁師の方の魚を狙う猫にも遭遇することができました。

最後に訪れたのは大江天主堂です。1日も終わりに近づいていた上に大江天主堂が急な山道を登った先に聳え立っていたこともあり、たどり着くころには疲れが垣間見えましたが、神父さんのカリスマ性溢れるお話に全員が一生懸命に耳を傾けていました。神父さんのお話の中でも「自分の心に決めた一番大切なものを守り抜きやり通してほしい」というお言葉にはかつての隠れキリシタンがキリスト教を命を懸けて守ろうとした歴史とも重なりとても心を打たれました。

崎津キリシタンコースは他の2コースとは別の宿に宿泊しました。豪華な海鮮づくしの夕食や温泉のおかげで明日に向けて1日の疲れを取ることができました。
(学習体験旅行委員M.N)

 

 

明日は水俣地区での環境学習プログラムに全員で取り組んでいきます。