海外探究プログラム(inバリ島)DAY1・DAY2
- 英語を活かすプログラム
- 探究
- 国際交流・海外研修

3月30日からバリ島宿泊研修が始まりました。この研修は、高等部1年の希望者を対象に、リゾート地バリ島が抱える課題について学び、その解決に向けたアクションプランを練り上げる、探究学習を目的とした4泊5日間です。昨年度から始まり2回目を迎えた本研修ですが、今年度は昨年度よりも多く35名の参加者が集まりました。
-DAY1-
成田空港から11時発の便に乗り、約7時間のフライトを経て、バリ島・ングラライ国際空港に到着しました。その後バスでホテルに向かい、この4日間お世話になるスタッフの方々が紹介されました。この日はホテルに到着したのが夜になり、夕食を各部屋でとってから、明日に備えすぐに就寝しました。
-DAY2-
いよいよ研修が本格的に始まりました。午前中はバリの環境問題に広く取り組む企業 su-re.co(シュアコ)の本部に向かい、バリ島がどのような社会課題を抱えているのかレクチャーを受けました。このレクチャーの中で、水質汚染(water)、農業の衰退(agriculture)、ゴミの廃棄(waste)の3つの問題の現状について確認しました。生徒たちはこの3つの課題にそれぞれグループで分かれ、どのような取り組みが自分たちにしていけるかを考えていきます。午前はこの他にもTシャツの藍染体験を行いました。
午後はそれぞれのチームで分かれて活動していきました。wasteチームは、まずバリ島中心部にそびえる大きなゴミの山に向かいました。バリはゴミの分別が一切行われておらず、このゴミの山に有機物・プラスティックが廃棄されている現状があります。周辺を歩くだけで強烈に鼻を突く異臭と大量に発生している虫を目の当たりにし、問題の大きさを肌で感じました。その後、バリ島のゴミ問題に取り組む現地のNGO団体に取材を行い、どのような活動を行っているのかについて話を聞きました。すると、「観光客の出すゴミの多さに困っている」というよりも、むしろ「現地に住む人々のゴミ処理に対する意識の低さ」が課題であると語られ、問題の根深さを生徒たちは痛感しました。現地での取材はすべて英語で大変ですが、懸命に話に耳を傾け、質問もしていきます。これをきっかけに、生徒たちは、3日目以降で、誰にどのようなインタビューを行うのかを考えていきます。問いの設定から行動スケジュールまで自分たちで組んでいくのがこの研修の難しさでもあり、醍醐味でもあります。
夜はビーチの側のレストランで生演奏を聴きながら夕食でした。美しい夕日を皆で見ることもでき、長い一日の疲れを癒すひと時を送ることができました。
いよいよ今日から3日目がはじまります。生徒たちがどれだけ具体的に行動できるか、勝負の一日となります。合言葉は「Be a Tiger!」。教員やスタッフの支援を受けながら、生徒たちは全力で行動していきます。(引率教員 長岡敬佑)