中等部1年 礼法の授業
- 中等部1年生の様子

4月22日の4時間目は、礼法の授業で、中等部1年生全員が西村弘子学園長のお話を聴きました。椅子にいい姿勢で座ること、礼をすること等、普段行うことを改めて意識して行い、黙想の時に左手を右手で軽く押さえることも、生徒たちは自然に行っていました。学園長からは、「すっかり田園調布学園中等部の生徒ですね」とお褒めの言葉がありました。
「礼法」を学ぶにあたってのお話は、テキストの「私たちは一人で生きているわけではなく、一人では生きることもできません。家庭でも学校でもその他の場でも、常に他者とのかかわりの中で生活しています。」という一文をもとに、今この授業のためにも多くの先生方や事務の方の協力があって成り立っているという、身近な例から始まりました。
また、本校の初代校長川村理助先生の「如是集」に触れ、そこに込められている精神を田園調布学園中等部一年生として考えていく、という内容についても紹介がありました。「如是集」を切り口として身近なことから考えを深める礼法の授業は、今年度から8名の教員が順番に担当します。
その後は、ブラインド・ウォークをクラスごとに行いました。一人が目をつむり、もう一人はサポートしながらプラザの周りをまわって戻ってくるというものです。段差などの障害を工夫しながら相手を思いやって誘導することで、思いやりの心を実践する良い機会となりました。
以下は生徒の感想です。
私は今回の授業で、礼法には堅苦しいイメージがありましたが、実は人生で大切なことを学ぶためのものなのだと感じました。
特に印象に残ったのは、「思いやりの心が、その場にふさわしい振る舞いになる」という言葉です。
小さい頃によく「その場にふさわしい振る舞いをしなさい!」と言われていましたが、内心どう振る舞えばいいのか分からず困っていました。しかし、今回のお話を聞いて、ふさわしい振る舞いの基本となる心構えを知ることができ、とても納得しました。
また、ブラインドウォークでは目をつむる役を体験しました。自分が今どこにいるのかも分からず、とても不安でドキドキしました。
目が見える人には当たり前のことでも、目の見えない人にとっては決して当たり前ではないのだと、改めて気づかされました。
(中等部1年担任 浅輪)