学園ブログ

高等部2年学習体験旅行(2日目 長崎)

学習体験旅行2日目、爽やかな朝を長崎で迎えました。今日は午前中は平和学習、午後は班別自主研修の日です。最初に、被爆者の方のお話を、バスの号車ごとに分かれて聴きました。被爆当時の状況やご自身の経験、原爆や戦争に対する強い思いに触れ、普段の学校の授業とは違った貴重な体験ができました。また、被爆者の方が、原爆によって亡くなったご家族や知人のことなどを回想されているとき、急に涙を流される姿を見て、長い時間が経った今も、癒えない傷が心には残っているのだと実感しました。

お話の後に訪ねた平和公園と長崎原爆資料館では、長崎に原爆が投下された11時02分で止まっている時計や、被爆者の方々がその日に身に着けていた服など、当時のまま残っているものを目の当たりにし、戦争の悲惨さを痛感しました。これらの体験を通して、核を巡る問題について、他人ごとではなく自分ごととして見つめ直すとともに、今後、自分たちがどのようにこの問題と向き合うかを真剣に考える機会になりました。

午後の班別自主研修では、国宝の大浦天主堂、出島など、異国文化との窓口となった長崎の歴史がわかる場所を、たくさん訪ねることができました。研修中、地元の方に路面電車の駅や目的地へ向かう途中の道で迷っていた際に声をかけていただいたり、おすすめのお土産を教えていただいたりと、旅路ならではの温かみを直接感じることもできました。他にも、坂の多い町並みを歩いたり、本場のちゃんぽんを食べたり、長崎を全身で感じることができた一日となりました。

本日の経験を通して、班員との絆の深まりとともに、事前学習で学んだことを実際に体験することで、理解がより一層深まったと思います。明日は、長崎平和学習コース、諫早湾環境学習コース、崎津キリシタンの歴史学習コースに分かれて研修を行います。

 

1号車、2号車 学習体験旅行委員