高等部「探究ゼミ!!」
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高等部の探究は、「BOTTO」(没頭)プロジェクトとして、自分の好きや得意に徹底的に向き合いながら、広く深く探究していきます。各自で設定した課題や問いについて、時には企業や大学の力を借りながら探究を行います。
高等部一年生は、「探究ゼミ」に参加しながら課題を設定して探究していく生徒(講座①~⑪)と、最初から自分で課題を設定して探究していく生徒(講座⑫)の2通りに分かれます。
講座①「動物とヒトの関係を再構築する」 講師:仲尾朋美さん【動物との共生・環境】
講座②「国際協力を多角的に見る」 講師:三橋利佳さん【飢餓・貧困】
講座③「取材して、広げる、深める」 講師:神谷政志さん 【メディア運営・観光】
講座④「自分の物語で未来をつくる」 講師:白幡香純さん 【リーダーシップ・多様性】
講座⑤「常識を打ち破る!」 講師:福居恭平さん 【食をテーマとした海外ビジネス】
講座⑥「平和を想像しよう」 講師:梶田夏葉さん 【平和・人権教育活動】
講座⑦「ワクワクの未来の創り方」 講師:小山田裕彦さん 【宇宙開発・AI】
講座⑧「科学と社会をつなげる」 講師:佐伯恵太さん 【科学コミュニケーション・エンタメ】
講座⑨「世界の“教育”とつながる」 講師:山口真緒さん【発展途上国の教育】
講座⑩「多文化社会を体感する」 講師:内藤徹さん【国際協力・多文化共生】
講座⑪「Noise is the signal」 講師:東京理科大学 山本貴博教授、住吉亜衣菜さん
講座⑫各自のテーマによる探究
別枠「SDGsプロジェクト」フューチャーアーティザン株式会社
別枠「Global Challenge Program」国際基督教大学
別枠「OPEN MISSION」東京都市大学
講座⑪の「Noise is the signal」は、高大連携に関する協定を締結している東京理科大学とのプログラムの一環で、理学部物理学科の山本研究室の山本貴博教授と博士課程の住吉亜衣菜さんが講師の探究ゼミです。
音楽を聴いていると、イヤホンの調子が悪く「ジジジ…」と耳障りなノイズが混ざってくる…。
これは、最先端の物理学では、ただの不規則な雑音ではなく規則のあるシグナル(=情報)が潜んでいるかもしれないと考えられています。
雑音の中にある見えないルール(=法則)を見つけることができたなら、ノイズはもう邪魔者ではなく、情報を運ぶメッセンジャーです。
音楽や映像などの情報は、電気信号、つまり「電子の流れ」が担っています。目に見えない世界を見える化して、自然を理解し制御するところが科学のすごいところです。
この探究では、ビー玉を使って電子の流れを見える化し、電気信号の中に潜むノイズの性質について、各自がそれぞれ制作した装置を使って調べていきます。
ノイズやばらつきは、ただの誤差なのか?それとも、そこにも秘密の法則が隠れているのか?
誰も分からないこの謎を軸に探究を進めることで、最先端の物理学や科学の社会的意義へと自然に接続していきます。
今後は、2030 年代の新しい通信方式 6G の実現に向けての課題や対策についての提案を視野に入れながら、得られた結果の意義や価値を探究していきます。
(探究担当 理科 入 英樹)