中等部3年学習体験旅行4日目【台湾】
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中等部3年生の学習体験旅行も4日目になりました。台湾コースの今日の最初の行程は、宜蘭県立大同國民中学校との交流です。ホテルの朝食を済ませた後、バスに乗り込んで宜蘭に向かいます。バスの中では、この後披露する予定のソーラン節を復習しながら移動しました。




2時間ほどバスで移動した後、宜蘭県立大同國民中学校に到着しました。この学校は台湾の原住民であるタイヤル族のための学校で、今年の生徒数は全校合わせて32名です。原住民山間部にあるため気温が低く、思った以上の寒さに驚いている生徒もいました。最初に歓迎のセレモニーを開催してくださり、記念品の交換や代表生徒の挨拶を行いました。生徒同士もプレゼント交換を行い、日本の菓子や手作りキーホルダーを交換していました。
その後、互いの伝統舞踊を披露し合いました。宜蘭県立大同國民中学校の生徒は、粟の豊作を祝う豊年祭の踊りを披露してくださいました。槍や短剣を持って踊る力強い踊りや、大きな紅白の布を使った美しい踊りなど、伝統を感じるものでした。見本を見せてもらいながら、皆で踊りの一部を体験することもできました。本校の側はソーラン節を披露しましたが、現地の生徒のみなさんはこちらも体験したいと言ってくれ、急遽全員で並んで踊ることになりました。










たくさん踊って寒さも少し和らいだ頃、学校の給食をいただきました。現地の生徒さんと食卓を囲み、本校の生徒も英語や日本語を交えて積極的にコミュニケーションを取ろうとど努力する姿が見られました。タイヤル語には日本語と共通した表現が多くあるため、「ヤバい」など互いに意味のわかる表現を見つけて盛り上がっているグループもありました。




昼食後は3グループに分かれて狩猟、かご編み、布織りを体験しました。狩猟体験では今朝罠にかかっていたシカとイタチを実際に見せてくださり、動物の大きさに応じて様々な工夫が施された罠を紹介してくださいました。かご編みでは、タイヤル族の生活に欠かせないかごや帽子などの道具を籐で作ったものを見せてくださり、同じ編み方を利用したブレスレットを実際に作りました。布織り体験では、タイヤル族の女性社会において布織りがもつ社会的・宗教的な意味を学んだ後、毛糸で簡単な布織りを体験しました。体験終了後、現地の生徒のみなさんが花道をつくって見送りをしてくださり、宜蘭を後にしました。






宜蘭を出た後は台北市内に戻り、レストランで上海料理を食べました。この旅行最後の夕食ということもあり、生徒は品数の多い料理をたくさん食べていました。
夕食後はその会場で2つ目の講演をお聴きしました。ご講演いただいたのは、武蔵野大学客員教授であり、台湾に在住されて日本統治時代の台湾の歴史について研究されている片倉佳史氏です。ここまでの学校交流や自主研修を踏まえて、生徒が見聞きしてきた事柄の背景を教えてくれるような形でお話をしてくださり、生徒も一心に聴き入っていました。ご講演いただいた後も、生徒からたくさんの質問が出ましたが、一つひとつに丁寧に答えていただきました。





明日はいよいよ旅行最終日です。最後まで一つひとつの経験を大切にして、多くの物事を吸収する姿勢で過ごして欲しいと思います。
(引率 中島)