学園ブログ

中等部2年・3年 精進講話 ~思春期の揺れる心に贈る、脳神経外科からの処方箋~

昨日、6時間目に中等部2年生と3年生の精進講話が行われました。

2008年度卒業生の佐々木みなみさんをお迎えしました。現在、千葉と埼玉の小児脳神経外科医として活躍されており、脳のしくみや皮膚などの細胞と脳細胞の違い、脳の働きについてわかりやすく説明してくださいました。また、これまでのご経験から、実際に診られた患者さんのことなども交えてお話ししてくださいました。

中学生の脳は考えることを司る部分が成長している段階で、思春期によくみられる感情の波(イライラやもやもやする気持ち)との向き合い方や、なぜそのような反応を体が示すのかなどを説明してくださり、実際にご自身が中高生のときにどのような過ごし方をしていたかお話ししてくださいました。

「あなたの選択はすべて正しい。」「テストには正解があるが、人生に正解はない。」という言葉は、生徒たちの印象に強く残っているようでした。

幸せだと感じる一瞬一瞬を大切にして、これからの学校生活の在り方を考える貴重な機会となりました。今後のさらなる成長が楽しみです。

(中等部2年担任 大場裕太)

 

以下、生徒の感想です。

  • 私が今日の精進講話で一番印象に残っているのは、「幸せを探す旅が青春、人生」という言葉です。悩むことが多いときもあるけれど、悩むことで成長できるのだと知ることができて、良かったと思います。今日のお話を聞いて医学に興味を持つことができました。とても楽しく、いろいろなことを学べた貴重な時間になったと思います。

 

  • 大事な選択に迷ったときは心躍るほうに進むといい 。あなたが選んだ選択肢は全部正解。という言葉が心に残りました。

 

  • 「思春期の脳は工事中」という言葉が一番印象に残った。 最近思春期でイライラしてしまうことが多く完璧にやらなきゃいけないというプレッシャーで日々悩んでいたが、この言葉のおかげで無理せずに自分のペースでやっていいんだと思った。

 

  • 「あなたが選んだ選択肢はすべて正解」という言葉が心に残りました。文理選択や職業選択などこれから選択しないといけないことが多いと思うし、今までの選択のなかでもあれでよかったのか後悔することもあるのでこの言葉を信じていきたいです。

 

  • 今日の講演を受けて、学校の勉強も大切にするべきだと思うけれど、それだけにならずに部活動など楽しいことも大切にすることが幸せを探す旅として最適なものであると考えました。医療の仕事は興味はあるけれど遠い存在だと思っていたので、卒業生の先輩が医療に関する仕事についている姿を見てかっこいいなと思いました。

 

  • 脳の話から今のモヤモヤやドキドキは成長しているからだと知り少し安心しました。今、テスト期間でなかなか勉強のやる気が起きず手につかないことが多かったのですがご褒美や終わった姿の自分を想像することで脳をだまし行動することができると知り今日から実践してみたいと感じました。また、部活動で筋トレや柔軟をするとき辛くなってすぐやめそうになってしまうことを悩んでいたので苦しみが成長に繋がるんだと思ってこれからがんばりたいです。

 

  • 中1から中2にかけて、よく親と喧嘩をしたり、人との関係を考えたりなど今までの自分とは違うような気がしていたが、それも含めて成長の証、悩むことは悪いことじゃないとおっしゃっていたのを聞き、今までよりも自分と向き合っていこうと思った。