図書委員会で読書会をしました
- 図書館教育
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昨日の図書委員会は、1学期最後でした。
それも意識して、そして100周年を迎える今年ということもあり、「ミニ読書会」をおこないました。

35人の生徒が読んだのは、「生徒のころのこと」というエッセイ集。
作者は馬場三重子さん。本校卒業生でもあり教員でもあった方です。
戦争中に生徒だった馬場さんは、当時の「生徒のころ」を詳細に覚えていてユーモアたっぷりに書かれています。
「精進日誌」という本校独自の日誌のこともたくさん出てきます。
生徒達はまずここに注目して読む人が多かったようです。
また、今と変わらぬ冬の制服にも驚きがあったようで、制服姿の写真にも一層親近感が増したようでした。

精進日誌とは、「調布学園の教訓である捨我精進を少しでも実践するため、毎日日誌に反省記録を書いて提出し、担任の先生がペンでコメントしてくださる」(本誌p5)ものです。「実際はかなり自由に書きたいことが書けた」とも記載されている通り、日々の感じたことが具体的に書かれています。この伝統は今も続いていて、中等部1年生は毎日この日誌を書いています。担任の先生からの手書きのコメントも続いています。

冊子には全部で19章あるので、これを章ごとにわけてグループで読みました。
馬場さんは、調布高等女学校の生徒だったころを振り返り、ご自身の学園生活を書かれています。
高等女学校の入試問題も一部紹介されていることも珍しいですし、戦時下の手旗信号、学校工場となった現場など時代の世相が目の前に立ち現れるような文章がたくさんはいっています。
先生とのやりとりや、特に初代校長 川村理助先生のお宅にお邪魔してお菓子をごちそうになったこと、などびっくりするようなエピソードがつづられています。
今と変わらぬ「いろはに組」の呼び方や、明治神宮参拝が「遠足」だったこと、黙想係がいたことなどもふれていて興味が尽きません。
太平洋戦争の始まった日、昭和16年12月8日の記述や2.26事件当日の日誌などは、一見に値します。当時の女子中高生がどのように「国の将来」について感じていたか、生の言葉でわかります。
ミニ読書会のあと、生徒たちはこのような感想を書いていました。
「今と変わらない部分が意外と多くて驚いた。」
「昔の様子を肌で感じた」「生活に戦争がしみこんでいると感じた。」
「英語と家庭科を選択することになった、など戦争中の昔の学校の科目にも戦争が影響していたこと、を知った。」
「中学3年生という自分と同じ年齢で工場へ勤労奉仕させられていたことに驚いた」
「友達と一緒に学校生活を送るのが楽しく、世の中や世界情勢を気にせず呑気に過ごしている感じは、今にも通じるところがあると思った。ワイワイやっているのがどうにも楽しくて、また精進日誌に生意気なことをかいてしまうのもとても理解できる」
「私にとっては生まれる前であまり体感のない「戦争」ということが、(馬場さんには)身近であったことに驚いた」
習っていた男の先生が出征した場面や慰問袋を作った記述もありました。
また同じ章を読んだ人と意見交換をしてみると、「同じ場面を読んでいてもどこに意識を向けるかが違う」ことを発見した人も多かったようです。
読んだ章に自分なりに「タイトル」をつけたのですが、かなり個性的で興味深いものがあり、私たちは生徒たちの発想力・文才に驚きました。

あらためて100年前のことをふりかえること、文章を丁寧に読むことの貴重さを感じたひとときでした。
(図書館 二井・松井)