実験から理解しよう―マイプログラム第二回
- 土曜プログラム

先週に引き続き、本日、土曜プログラムが行われました。二回目のマイプログラムです。
今回は理科の実験講座を二つ紹介します。
一つ目は、「やってみよう天気予報~実験で知る天気のしくみ2~」という講座です。
この講座は、いろいろな種類があります。
例えば他には、「やってみよう天気予報~お天気紙芝居で伝えよう~」、「やってみよう天気予報~あなたもお天気キャスター」などがあります。講座名を見るだけでどれも楽しそうなのが伝わってきます。
今回紹介する講座は、実験を通して天気に関わる事象を理解する、というものです。
テーマは「積乱雲」です。
まず、ビーカーに水を入れ、牛乳をたらします。
そしてビーカーをロウソクで下から熱します。
すると、温められた牛乳の柱が上に伸びていきました。
そして、牛乳は水面まで上がるとどんどん横に広がっていきました。
この様子が、積乱雲が発生する様子と同じなのだそうです。
しっかり観察して、ワーク―シートに記入します。
とても簡単な実験ですが、積乱雲が発生する仕組みとその様子を理解することができました。
実験が終わったら、先生のお話をききます。実験をしたあとなので、先生のお話がより深く理解できますね。
次に、「理科ふしぎ不思議」という講座を紹介します。
この講座では、毎回実験を行い、身の回りの不思議な現象について解明していきます。
今回のテーマは「真空」でした。
まず「真空」について、先生のお話をききます。
基本的なことを学んだら、身近にあるもので装置を工作します。
使う材料は、ストローやペットボトル、プリンカップなど、日常でよく見るものです。
まず、ストローにゴムチューブをかぶせます。
次に、二つのプリンカップに糸を通します。
一方のカップにはゴムチューブの組立品を入れ、もう一方のカップにはペットボトルのキャップをつけます。
プリンカップのふちにリップクリームをぬり、カップを二つ合わせます。
そして、ストローで中の空気を吸い、真空状態を作ります。
ペットボトルにキャップをし、持ち上げると…
重い500mlのペットボトルが持ち上がりました。
二つのプリンカップはぴったりくっついて、離れません。中が真空に近い状態になっているからです。
楽しくなって、みんなで乾杯をしてみました。
実験によって、身近なもので簡単に真空状態がつくれることや、真空状態のつくりかたを理解することができました。
もちろん、完全な真空は作れない、ということも生徒たちは学んでいます。
そのあと、大気圧を感じる実験を他にも紹介してもらいました。
空き缶や吸着盤など、日常でよく使うものを用いた実験でした。
今回はそれぞれ「積乱雲」と「真空」がテーマでした。
どちらも、大きなテーマで、原理を学んでもよくわからない、ピンとこない、という生徒は多いかもしれません。
しかし、普段よく見るものを使って実験したり、身近にある現象から考えてみると、なんだか理解できそうな気がしますね。
そして、その身近な現象と地球規模の大きな話がつながっているというのは、とても不思議で面白いですね。
土曜プログラムの講座を通して、生徒たちの中に、「わかった!」とか、「どうしてだろう?」とか、そういった感情がたくさん生まれることを期待しています。
(土曜プログラム係 明田川)