学園ブログ

草木染に挑戦 第6回マイプログラムより

本日1月26日(土)は、第6回マイプログラムでした。生徒たちは先日の音楽会の疲れも見せず元気に登校してきました。
さて、今回は科学・技術・環境の分野から「初めての草木染に挑戦」をとりあげます。
本講座は、「私たちと森林」という一連のシリーズのひとつです。


普段は、校外に行くことの多いこの講座。6回の講座中、これまでの5回は校外での学習でした。国立科学博物館付属自然教育園や、林試の森公園、井の頭自然文化園などに赴き、実際の動植物の姿や行動を体感して、人と自然との関係を考えてきました。今日は、シリーズ最後の回とあり、年に一度のお楽しみ? 校内で、草木を使った染めものをしました。
化学染料が普及する前は、染色のほとんどは植物から抽出した染料を使っていました。今日はドングリの一種であるくぬぎを使ってバンダナを染めました。くぬぎの帽子のところ=「殻斗」(かくと)にはタンニンが多く、染めやすいそうです。殻斗を煮だし、染色液にします。
生徒は、森林インストラクターの4人の講師から全体の説明を受けた後、まずはデザインからはじめました。バンダナは「折り紙絞り」の方法で染めます。輪ゴムやタコ糸などをつかってバンダナを縛ることにより模様をつける絞りの技法です。絞るときに割りばしやビー玉を使ったりバンダナの折り方を変えたりすることで模様の変化がでてくるそうです。
最後に、家庭の台所でも一人で染色ができる方法を学びました。生徒たちは、自分で染めたバンダナを見るとき、使うときに、私たちの生活が多くの植物に支えられていることを実感できるでしょう。

(土曜プログラム担当 二井)