学園ブログ

はじめての土曜プログラム 音のない世界を知る

中等部1年生は今日初めての土曜プログラムでした。

は組では、今日は「障がいをもつ人とともに生きる」をテーマに、音のない世界を経験しました。

講師は、本校に15年以上もいらっしゃっている松下洋子さんと高島良宏さんです。松下さんは本校の卒業生です。

耳の聞こえない方とコミュニケーションをする方法はいろいろあります。

口話、筆談、身振り、空文字(空書き)、指文字、そして手話などです。

「おはようございます」にはじまり、「ありがとう」「ごめんなさい」「おつかれさまです」

などの挨拶のほか、「田園調布学園 中等部1年」と「私の名前は〇〇です。よろしくお願いします」と手話で言えるようになりました。

名前はもちろん一人ひとり違うので、それぞれの苗字について高島さんが丁寧に、ユーモアたっぷりに教えてくださいました。

「ありがとう」は日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語での手話のやり方も教わりました。

生徒は、「へぇー」「おおー」という声をあげながら、「土曜プログラムノート」の1ページ目に次々発見を書きこんでいました。

どの手話も大切なのは、相手の目を見てはっきりと口を大きくあけながら伝えることです。そして表情も大事です。

「うれしい、たのしい」という手話はもちろん、顔の表情も楽しそうでなければ伝わりません。

マスクをつけることの多い今ですが、「伝える」ときには、相手と目を合わせることや、顔の表情もかなり大事なのだということを生徒は改めて感じたようです。

また、生徒は、こんなことも聞いてみたい、と質問タイムには積極的に手を挙げていました。

「お父さん」「お母さん」や「おかえりなさい」はどうするのですか? など。

家でも家族に手話や指文字を教えてあげてコミュニケーションの輪が広がるといいですね。

高島さんは透明なマスクをつけていらっしゃいました。

これならば口の形がしっかり見えますね。興味を持ったらNHKの手話ニュースなども見てみましょう。

知らなかった世界に興味を広げ、知的好奇心を刺激するのが、中等部1年生の土曜プログラム(コアプログラム)の目的です。視野を広げる授業がこれから続いていきます。

(土曜プログラム係 二井)