学園ブログ

第15代沈壽官氏来校

高等部2年生が、11月25日(水)のLHRで、薩摩焼陶工の名家である沈家の当主、第15代沈壽官氏の講演を聞きました。本校では、高等部1年生の学習体験旅行で毎年、鹿児島県日置市にある沈氏の工房を訪問し、現地でお話を聞かせていただいていましたが、今年度は新型コロナ感染症の影響でそれもできていませんでした。ですが今回、沈氏に初めて来校していただき、生徒達はお話を直接聞くことができました。豊臣秀吉の朝鮮出兵によって連行された朝鮮人陶工を起源とする沈家の歴史から始まり、14代沈壽官氏を主人公とした小説「故郷忘じがたく候」の作者である作家、司馬遼太郎氏と15代との手紙のやり取りなど、貴重なお話をいくつも伺いました。朝鮮で育まれた沈家の陶器の技術が、日本で発展し、その作品がパリの万博で評価されるなど、世界に広まっていったというお話に、生徒達はとても感銘を受けていました。(高等部2年担任 長岡敬佑)