多摩川両岸の歴史をさか上る(中1コアプログラム)
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春の陽気に包まれて、中等部1年生の「は組」はフィールドワークに出かけました。講師は、本校社会科教員である川口先生です。
最初に訪れた多摩川台公園では、この季節ならではの紅白の梅を見ることができました。春ももうすぐそこです。
まずは、貯水池であった湿性花園を通り、大田区古墳資料室へ向かいました。
地図上の赤いランプが全て古墳であることを聞くと、思わず驚きの声が上がりました。
次に、生徒たちは、地図で見た多摩川台公園の群集墳を数えながら、浅間山古墳(前方後円墳の円の部分)の上に建立された多摩川浅間神社を訪れました。この神社には北条政子が立ち寄ったと伝えられています。自分たちも知っている歴史上の人物が訪れていた場所だと知ると、生徒たちは、この場の印象が一層深くなったようでした。歴史と実際の風景とがつながり、ますます学ぶことが楽しくなります。
いよいよ後半戦。
歩いて丸子橋を渡り、神奈川県に入ります。途中、多摩川を覗いて生物を探すのも楽しみの一つでした。コイやウグイが群れ、サギが小魚をつつき、子カモの群れが泳いでいます。
丸子山王日枝神社は、卒業生が祭祀舞(さいしまい)としてご奉仕したご縁もあります。ここでは、徳川吉宗の時代の貴重な御神輿も間近で拝見しました。1950年に造られた御神輿は昨日できたような光を放っており(写真左が1950年製作、右が江戸時代のもの)、「昔の人から受け継いできたものを大切にしたい。」という感慨もひとしおだったようです。
生徒たちは、学校の近く、自分たちの足元にある隠れていたたくさんの史実を目の当りにしました。
ふだん田園調布学園に通ってきていても、学校の周りを歩いたことのある生徒は意外に少ないものです。みな、プログラム中には、終始驚いたり楽しんだりして学ぶことができました。
これからもさまざまな体験を通じて、視野を広げていきましょう。
(引率:島田)