学園ブログ

朝の読書はじまる 高等部1年生、読書に没頭

今週から,高等部1年生は朝の読書をはじめました。

学年独自の取り組みのひとつです。ちょうど2年前に,現在の高等部3年生がはじめたこの活動ですが,この春新たな学年でも始まりました。

8時25分から読書は始まりました。8時半に朝礼の「精進の鐘」が校内に響いて黙想をしたあとは・・・・・・普段なら朝の連絡などが飛び交う慌ただしいひとときなのですが,今週からは連絡はすべてGoogleクラスルームで行いました。8時25分,高等部1年生の3階の教室や廊下は一瞬にして静けさに包まれました。その集中している様子は,驚くほどです。

もしも読む本を忘れた人はここから貸出できますよ,という『朝読号』(ブックトラックにのせた文庫本など30冊程度)も持って行き,廊下に待機させました。ここには,都立多摩図書館が作成したブックレットに掲載されていた本を載せて展示し,生徒の利用を待ちました。多摩図書館作のブックレットには古典から最近の作品まで幅広く読み応えのある本が選ばれています。ここに掲載されている本は,すべて図書館にそろえてあります。週ごとにトピックを変えて,朝読号に載せる本もバリエーションを持たせる予定です。今週のテーマは「思いを胸に刻んで 」と「その本知ってる! 読んだことないけど」でした。

来週は何かしら? https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/uploads/TAMAselectionWEB.pdf

(ちなみに,使っているブックトラックは,昨年の卒業記念品として在校生に贈られた特別なもの。写真には写っていませんが両脇は当時の高等部3年生生徒によるすてきなデザイン画で彩られています。2台寄贈されたこれらのブックトラックは,授業のときにも,朝読書にも,本をのせて元気に校内を闊歩中(移動中)です! 卒業生のみなさん,この場を借りて,ありがとう! を申し上げます)

この日は,数人が朝読号ブックトラックから借りていきました。

「題名は知っているけれど読んだこと(読み切ったこと)のない本をこの機に読んでみようっと」といいながら『人間失格』(太宰治),『二十四の瞳』(壺井栄),『モモ』(ミヒャエル・エンデ)などを借りて行く生徒もいました。(今週のテーマ「その本知ってる! 読んだことないけど」の波にそのままのってくれました!)

先生ももちろん,読みます。

学年付きの先生ももちろん,いっしょに。(英語のネイティブ教員もです!)

私が写真を廊下から撮っていても,教室内の生徒は誰も気づきません。真剣そのもの。たとえ10分でも,毎朝続ければいつのまにか膨大な時間となります。

言葉は読めば読むほど,心にたまり,降り積もるものです。いつの間にか語彙も増え,読むのも速くなっていきます。

がんばれ高等部1年生! そして,本日,高等部3年生のあるクラスも来週から朝読書を再開するというニュースが入ってきました。

これから毎日続く,読書という習慣です。

(図書館 二井)