学園ブログ

中等部3年 映画『橋のない川』鑑賞会

6月1日(火)の定期試験最終日の午後、映画『橋のない川』(1992年 監督 東陽一)の上映会を本校講堂にて開催しました。明治時代後期の奈良県の被差別部落を舞台にした同名小説を原作とした作品で、人権や民主主義の意味を共に考える機会として本校では20年以上にわたって中等部3年生の学年行事として行っています。上映の後には東陽一監督にもお越しいただき、講演していただきました。デジタルではないフィルムでの上映に、生徒たちには貴重な体験となりました。以下、生徒の感想です(一部、抜粋)。

「差別に苦しみながらも強く生きている人たちの姿に胸を打たれた。現在でも残る差別について、まずは現状を知ることから始めたい」「映画の中で大人だけでなく子どもも主人公らを差別しているシーンがあり、どれだけ差別の根が深く長いのかを思い知らされ驚きました」「映画のタイトルは部落差別を受けている人と受けていない人の間に隔たりがあって、その人たち同士で交流することができないことに由来していると思った」「作品中の音楽も非常に印象的だった。多くの苦労やこだわりの詰まった作品であることが良く分かった」「今でもいろいろな地域・形で差別は存在しており、深く考えるきっかけになった」

写真(C)ガレリア・西友1992

(社会科 坂本)