学園ブログ

2008年度卒業生、IB賞受賞

 2008年度本校卒業生、信田真由美さん( 東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 修士2年)が このたびまとめた Molecular Mechanism of Pupal Cryptic Color Formation in Response to the Environment(アゲハ蛹の環境に応答した保護色形成の分子機構)の論文で、研究科長賞とIB賞(専攻の英語名(Department of Integrated sciences)を冠した修士論文最優秀賞)の受賞が決まりました。詳細はこちらをご覧下さい http://www.ib.k.u-tokyo.ac.jp/major/303/305.html

信田さんからのメッセージ

蝶や蛾の昆虫では、周囲の環境に体色を合わせることで外敵から身を守る生存戦略を持っています。アゲハ蝶のさなぎの多くはさなぎになる前の触覚刺激を主な要因として体色を変化させ、葉や茎などのつるつるしたところを歩くと緑色のさなぎに、木の枝や幹などのざらざらしたところを歩くと茶色のさなぎになることが知られています。この現象に着目し、体色形成過程、茶色と緑色形成に関わる遺伝子の制御機構、体色形成を指令するホルモンを明らかにしました。このような成果に加え、充実した研究生活が評価され、賞を頂くことになりました。

(総務部 鴫原)