学園ブログ

自分の目で作品をみるってどういうこと?

  オルセースクールミュージアム(※)・プランナー生徒のための夏休み特別企画が9月3日にありました。午前中は、アートエデュケーターである三ツ木紀英氏による「自分の目で作品をみるってどういうこと? アートエデュケーターと一緒にみる芸術鑑賞」がありました。

 はじめにたくさんのアートカードから、「今日の気分に合う絵」を選びました。そして、全員で円になって座わり、一人ずつ「今日呼んで欲しい名前」と「今日の気分に合う絵」とそれをえらんだ理由を紹介しました。総勢33名全員が違う絵を選び、また理由もさまざまでした。夏休みが終わってしまう寂しさから、静かな絵を選んだり、これからのオルセーへの意気込みを象徴する力強さを感じる絵を選んだり……。一人ひとりの紹介が興味深く、みんな真剣に聞き入りました。

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 その後は、2つの絵を鑑賞しました。1つの絵をみんなで話しながら鑑賞する経験は、多くの生徒があったようですが、今回のように1作品をじっくり丁寧にみて、学年も様々な人たちと対話をしながら鑑賞することは初めてのようでした。感想には「自分がみて思ったことと他の人がみて思ったことは違っていて、みんなで話し合うと1枚の絵でいろいろなみかたがあると思いました」、「抽象画はみるのが難しいと思ったけれど、一人では難しいことでもこれだけの人数でみれば、すごくたくさんの意見が出るんだ、ということがわかり、美術館や作品へのハードルが一気に下がったと感じています」など、対話しながら鑑賞する楽しさを存分に味わったようです。(オルセー委員会担当 野村)

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※来年むかえる創立90周年記念行事のひとつ。2016年3月19日~27日の9日間、オルセー美術館公認リマスターアート数十点を展示し、学園を美術館にするという企画。