学園ブログ

　オルセースクールミュージアム（※）プランナー生徒のための夏休み特別企画が９月３日にありました。午後は、プランナーの生徒たちが「こんなスクールミュージアムにしたい！企画づくり」として会場となる学園内のプラザの設計づくりをグループで行いました。

　設計するにあたって、２つの条件を出しました。ひとつは、「問題ある美術館」カードをひいて、そこに書かれた”悪いこと”を”良いこと”にするためのアイデアを出すこと。そしてもうひとつは、「来場者」カードをひいて、描かれた来場者が何歳くらいで、どんなことを楽しいと思えるのか、アートの知識はあるのかどうか、など考えること。

　この２つのカードを組み合わせて、もしこの「来場者」がこの「問題ある美術館」に来たら、どのような場をつくれば、満足して帰ることができるかを考え、それを模造紙１枚にまとめることにしました。

 　用意したペンやクレヨン、折り紙やマスキングテープなど様々なものを使って、プラザを設計していきます。どのグループも真剣そのもの。30分という短い時間ながら、どんどん形にしていきました。教員グループも負けじと、工夫を凝らしていました。

　最後に、発表会をしました。どんな「来場者」で、どんな「美術館のチケット」を持ってきていて、その美術館を楽しんだあとは、どんな「来場者の声」として残ったかを基本に話しました。驚いたのは、各グループ「チケット」に非常に工夫を凝らしてくれたこと。腕に巻いて、スタンプラリーも兼ねたチケットやパスモのようにデジタルと融合させたもの、忍者屋敷風の美術館にしたグループは手裏剣型のチケット……など、聞く側も思わずユニークなアイデアに引き込まれ、時に「すごい！」と感嘆の声があがりました。

　９月２６日・２７日のなでしこ祭でも、この設計図を発表する予定です。ぜひ実物をご覧ください。（オルセー委員会担当　野村）

※来年むかえる創立90周年記念行事のひとつ。2016年3月19日～27日の９日間、オルセー美術館公認リマスターアート数十点を展示し、学園を美術館にするという企画。