学園ブログ

ナビゲーターになるには・・・

 オルセースクールミュージアム(※)・プランナー生徒のための「一緒に絵をみてお話しよう~ナビゲーター講座」の3回目がありました。講師は、昨年の9月にあった「自分の目で作品をみるってどういうこと? アートエデュケーターと一緒にみる芸術鑑賞」でもお世話になった、三ツ木紀英(みつきのりえ)さんです。

 ナビゲーターは、オルセースクールミュージアムの来場者の方に、じっくり作品を「みて」もらうよう促す役です。3回目の今回は、いよいよ全員でナビゲーターの実践をしました。リマスターアートを制作している株式会社アルステクネ様にご協力いただき、3月に実際に展示される作品のA4版を使っての練習です。

 4人1組になって交代でナビゲーターと鑑賞者になりました。まず、ナビゲーターは自分の好きな作品を選んで、「この絵の中で何が起こっていますか?」と問いかけ、じっくり絵をみてもらいます。その後、鑑賞した感想を自由に述べてもらい、ナビゲーターが対話を促していきます。

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 ナビゲーターを1回ずつ経験するごとに、グループごとにふりかえりをしました。ナビゲーターをやってみてどうだったか、鑑賞者としてはどうだったか。そして全体で共有して、「鑑賞者からなかなか意見がでなかったらどうしたらいい?」「鑑賞者が話してくれたことを忘れてしまったら?」など困ったことを三ツ木さんを交え、みんなで「こんな場合はこうしたらどうか」と考えました。

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 初めてのナビゲーター体験にも関わらず、鑑賞者の話をよく聴き、上手に言い換えたり、多くの発言をつなげたりしていて、対話が深まり、絵と鑑賞者の距離がぐっと近づいていく様子がよくわかりました。そしてまた、回を重ねるごとに絵を鑑賞する力もメキメキとあがっていて、細かいところまでよく気づいて話をしていました。

 オルセースクールミュージアムまであと2か月。ナビゲーターの生徒たちは、昼休み、放課後とそれぞれ自主練に励みます。(オルセー委員会担当 野村)

※今年むかえる創立90周年記念行事のひとつ。2016年3月19日~27日の9日間、オルセー美術館公認リマスターアート数十点を展示し、学園を美術館にするという企画。プランナーは企画をしたいと集まった有志の生徒たち。

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