学園ブログ

話したくても話せない~第5回ビブリオバトル~

図書委員会では継続的にビブリオバトルをおこなっています。

9月のなでしこ祭でも、図書館でビブリオバトルをしました。用意した来場者の席は満席になり、接戦の末にチャンプ本が決まりました。

下の写真はそのときの様子です。

さて、先週の水曜日にも今年度5回目のビブリオバトルがありました。

今回の発表者たちはなんと全員、ビブリオバトル初挑戦でした。

中1~高1までさまざまな学年がでそろいました。

1番目:生徒は、「この本の内容を話したくてもオチになるから話せません。だから、今日はこの本を楽しむポイントを3つ紹介します」と切り出しました。(『月の満ち欠け』佐藤正午 岩波書店/筑摩書房)

2番目:「弓道にはまっていたころ、書店のPOPでこの本と出会いました。青春も恋愛ももいろんな要素が入っていて楽しめます」と話す生徒。(『凛として弓を引く』碧野圭 講談社)

3番目:自然科学の本もありました。

「小学校4年生のとき、これを読んで、外来種や環境問題の本に興味を持ちました。読後、自分の進路にそういう分野を考えたくらい衝撃でした。私自身も小さいころから多摩川で遊んできたので、身近に思える話題でした」(『タマゾン川』山崎充哲 旬報社)

4番目:最後の発表者は、「こわい本が好きです。こわい本を好きになったきっかけは、小学校の時の担任の先生がこわい話をしてくれたから。」と話しはじめました。

発表のあとには、一冊ずつ質疑応答の時間があります。こんな質問がでました。「小学校の先生から聞いた、こわい話はどんな話だったのですか?」。すると、発表者の生徒は本の紹介にも負けず劣らずの怖い話を語ってくれました。予期せぬ展開に、聞いていた生徒たちもしーんと聴き入ってしまいました。

(『深く、暗く、冷たい場所』メアリー・D・ハーン 評論社)

 

 

接戦の結果、チャンプ本には『月の満ち欠け』佐藤正午 岩波書店/筑摩書房 が選ばれました。今回のビブリオバトルの本は、すべて貸出可能です。読書の秋です。図書館ではこれから、豆本教室や読書BINGOといったイベントを開催予定です。生徒のみなさんぜひ図書館にきてくださいね。

(図書館 松井)