学園ブログ

高等部終業式

年末にテレビや新聞で「今年の重大ニュース」というのがあるが、今年あった出来事を振り返って、世界の中での出来事に関心を持ってほしい。様々な出来事に対して「自分はこう思う」と考えるきっかけにしてほしい、という話から今日の式辞は始まった。

2月にロシアがウクライナに軍事侵攻をしたが、力による現状変更は絶対に認めてはいけない。それを許してしまったならば、同じことをやろうとする国も出てくるからだ。日本は民主主義で話し合いで決めるのが普通だが、世界ではそうではない国も多い。

また、コロナは3年目となり、どのように総括していくか、まとめていくか、という段階に入ってきた。「行動を自粛する」という言葉の使い方は適切ではないのではないか。言葉の選び方には気をつけなければならない。またエビデンス・フェーズ・ゾーニングなどの外来語が多くなっておりカタカナ語が多用されているが、日本語があるならば日本語で表現するほうがいいのではないか、という内容の書物を引用し、私たちはどのような言葉を使うか、ということに慎重でないといけない、とのことだった。

戻って、力による現状変更は「対話」を無視しており、対話を積み重ねていくことが必要である。もっと言葉を大切にし、対話をしながら生きていかないといけない。いろいろな出来事を振り返ったときに「私はこういう視点でこう考える」と、自分なりの考えを持ってほしい、と話しており、生徒は興味深く聞き入っていた。(総務部 柴山)