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中3美術 屏風絵鑑賞

中3美術では、現在屏風絵制作を行っています。それに伴い、東京都国立博物館より学芸員さんを招いて、屏風絵鑑賞を行いました。
東京都国立博物館では、美術作品を高性能プリンターで印刷し鑑賞する「綴プロジェクト」と題したプロジェクトを行っています。今回はその屏風絵レプリカの中から「風神雷神図屏風」と「夏秋草図屏風」が裏表に印刷されたものをお持ちいただきました。

学芸員さんから、文化財について、また作品についての講義をしていただいた後、じっくり鑑賞させていただきました。
屏風絵は本来部屋を仕切るための家具です。現代では一般家庭で活用することは少なく、美術館でガラスケースの中に入った状態を鑑賞ことが多いです。今回のプログラムでは昔ながらの見方をするために、床にござを置き、部屋を暗くして足元にライトを置いて鑑賞しました。
ライトで昼間の黄色い光と夜の赤い灯りを灯して見え方を比べてみると、銀箔や金箔の輝き方が変わり、印象も全く違います。
作品が制作された背景や作者の意図なども聞き、裏面と表面の絵が描かれた背景にも迫りました。
どちらの灯りで見る方が好み?どんな風に感じる?といった問いかけに、生徒は様々な意見を言っていました。
こんな風に間近で屏風絵を鑑賞することができ、とても良い機会になったようでした。
(芸術科 長峰)