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高3芸術概論 武蔵野美術大学との連携授業

高3の芸術概論では、武蔵野美術大学との連携授業を行っています。
同校の美術館と芸術文化学科にご協力いただき、学内にある国内有数の近代椅子のコレクションを鑑賞させていただき、参考にしながらオリジナルの椅子を考えるという授業です。生徒たちはコレクションの中から気になった椅子を選び、デザインアプリを使用して椅子のイメージに合ったデザインの事前学習レポートを作成しました。

当日の見学には、今年度は人数に余裕があり、高2の美術選択者から有志の生徒も参加しました。生徒たちは座ってみたり、色々な角度から見ていました。それぞれのデザイナーが影響を受けた椅子をたどることができ、椅子デザインの歴史を見ていくことができてとても興味深いコレクションです。高3の生徒たちは調べた椅子に出会えた感動をかみしめ、高2の生徒たちは新鮮な気持ちで椅子と出会い、はしゃいでいました。

それぞれの椅子にはデザイナーの様々な意図が込められており、構造と美的要素の絶妙な組み合わせで出来ています。建築デザインの巨匠ミース・ファン・デル・ローエの「Less is More(レスイズモア)」「少ないほうが豊かである」という言葉がありますが、飾りだけでないシンプルなデザインを追求することによって、より美しいデザインとなる、ことを体感することができました。

高3の生徒たちは、今、それぞれのオリジナルの椅子をデザインしています。粘土で模型を作り、プレゼンボードにまとめてプレゼンテーションを行います。今回の見学で学んだことを参考にして、素敵な作品を制作してほしいと思います。

(芸術科美術 長峰)