学園ブログ

【探究】新たな海外研修【バリ島でBOTTO】

今年度より、高等部1年生で希望者対象の新たな宿泊行事が始まります。
来年の3月、インドネシアのバリ島を舞台に5日間、
「探究」に没頭する海外研修プロジェクトです。

9月9日、高等部1年生と保護者を対象に説明会を実施しました。

始めに高等部1年生の探究学習の概要について、入副教頭から説明がありました。
当学年は昨年度中等部3年時には思考ツールである「デザイン思考」を、企業とコラボレーションしながら学んできました。
今年度からは自身の好き・得意を堀り下げる「BOTTO」プロジェクトを行っています。

続いて校長から、今後の社会で豊かな人生を歩むために建学の精神を体現することについてのお話です。
本校のあらゆる教育活動は、「自分と徹底的に向き合う」ことが土台にあります。
「自分にとって当たり前だと思っていることが他者からしてみればそうではない」ということを肌で感じる機会として、海外・異文化と交流することはきわめて重要です。

そして、本研修を運営するタイガーモブ株式会社の代表取締役COOである中村寛大さんから、内容の説明を受けました。

現地では、世界中から集まる新たな仲間と出会い、バリ島のリアルな社会課題と向き合います。

誰もが憧れるリゾートアイランド・バリ島。「神々の島」「最後の楽園」などとして知られる一方で、海洋プラスチック問題や観光に伴う環境汚染が深刻化しています。
あふれる自然の裏側には、様々な課題が存在しているのが実情なのです。

現地では世界的なNGOとのコラボレーションやオックスフォード大学院環境博士による講義など、様々な活動を通じて学びを深めます。
実際に現地の方々(=当事者)と活動することで、机上の空論で終わらせず、問題を自分ゴト化したうえで課題解決に挑みます。

本研修に参加する生徒たちは今後、渡航の前に事前学習を重ねていきます。
バリの社会課題(気候変動の影響、ゴミと水問題、農業に関する問題など)について学び、当事者にヒアリングしたり、現地のグリーンスクールと交流しながら課題分析/仮説を立てるワークショップをしたりする中で、自分たちが現地に「貢献」するトピックを決定し、具体的な活動計画を作っていくのです。

生徒にとって、日々の学校生活は学習、部活、委員会、行事の準備など、様々なことがあって本当に忙しいものです。そんな中で、短い期間であっても誰かのためを想い、そのためだけに100%自分の時間を使って活動するのが本研修です。利他の精神を学ぶだけでなく、建学の精神の重要性、これからの人生におけるその視点の大切さを体感することができるでしょう。

目の前の困っている人のために自分の時間を捧げ、多くの事を五感で感じ、貢献することにBOTTOする5日間。
説明会を経て、そこには期待に胸を膨らませる生徒たちの姿がありました。

(高等部1年担任/教務部探究係 橋本)