学園ブログ

中等部2年 理科 課題研究発表会

毎年、中等部2年生は夏季休業中の宿題で理科の課題研究レポートを作成し、9月から理科の授業時間を使って、各クラスにおいて「課題研究発表会」を行っています。この度、各クラスから代表者2名、計10名を選出し、11月15日(水)のLHRの時間を使い「理科 課題研究学年発表会」を行いました。

中等部2年生は、原則として、昨年度各自が行った研究テーマを継続する形でより深めた研究を行い、発表用のスライドはChromebookを使って作成します。中等部1年生の時では結果を得るためには不十分だった実験も今年度は工夫を重ね、より正確な結果を得ることに努めました。また研究の内容が高度になっただけではなく、発表力も向上しており、聴衆を見て、大きな声で自信を持って発表している姿が立派でした。

発表を行った研究テーマは、次の通りです。

・斜面を滑る物体と風の抵抗

・砂糖の効用について

・スピーカーの構造から考える音の出る仕組み

・クエン酸のはたらき

・カメハメ波をだしたい!

・0以上の整数 x² の十の位の循環

・異なる条件と扇いだ風の大きさの変化

・野菜から紙を作る

・果樹の気孔と糖度の関係

・消しゴムの消えやすさについて

発表を終えた生徒の振り返りの一部を紹介します。

・クラス代表に選ばれてから、発表の準備として初めて見る人にも理解してもらえることを特に意識してスライドを整えたり、原稿を作ったり、また時間内に収まるように伝えたいことを完結にまとめたりするのにとても苦労しました。最も分かりやすく伝えられるようにするために、何度も原稿を推敲して練習を重ねて臨んだ発表会だったので、きちんと聞いている人の方を向いて、大きな声で発表できてよかったです。この課題研究会発表を通してたくさんのことを学び、とても良い経験になりました。

・田園調布学園には授業として探究という時間がありますが、今年度課題研究として数学の定理の証明を選び、自分から積極的に研究を行ったことで、改めて探究というものの大切さを実感しました。より良い研究成果を求めて数学を究めた時間は私にとってとても貴重なものです。今後も、常に好奇心と探究心を忘れず何かを究めることを大切にしていきたいと思います。

・200人の生徒の前で発表をするということは本当に貴重な体験でしたし、普段のクラス内でのプレゼンテーションとは全く違う緊張感がありました。緊張のせいで口が上手く回らなかったり、聞いている人の目を見て発表できなかったりと色々と反省点はありましたが、この経験を通してこれからのプレゼンテーションや発表する機会に活かしていきたいと思っています。

発表を聴いた生徒からは「今回の発表を聴いて、一人ひとりの発表にとても個性を感じました。また、それぞれが興味をもった物事について自分なりに実験し、考察して発表している姿は活き活きしていました。スライドも駆使しながら、工夫して発表しているところも魅力的で、学びを深める良い発表会だったと思います。」といった感想もありました。

課題研究や発表会での体験を通して、身近に潜む疑問を見つけ、その解決のために方法を思考し、得られた結果から考察を導くことで、理科に対する興味関心や発表力をさらに高めていってほしいと思います。

理科教員