学園ブログ

探究発表会をしました

2月24日(土)に探究発表会を開催しました.これは各学年が1年間の探究学習の成果などを発表するものです.

発表学年は中等部2年生、3年生、高等部1年生、2年生でした.中等部1年生は見学をおこないました.

 

各教室や会議室,体育館、講堂、プラザなどを会場として学校全体でとりくみました.当日はまず校長先生からの放送による開会の挨拶がありました.

その中で語られた「友人がどんなことに興味関心を持っているのかをよく聞いて下さい」との言葉通り,

生徒たちは自身が発表する場面もさることながら,発表を聞く側になったときも聞く態度は真剣で,質疑応答も活発でした.

なかには「普段一緒にすごしているけれど,こんなことを考えていたなんて知らなかった.すごいですね.改めて○○さんを知った気がします.」と感想を言う生徒もいました.

発表内容については以下の通りです.

「中等部」

2年生は,「アートを身近に感じられる展示会を企画しよう」をテーマに,各クラス内予選で選ばれたチームが発表をしました.田園調布にある「みぞえ画廊 東京店」とのコラボ企画で今年始まったものです.

3年生は,「じゃがりこを用いた新しいコミュニケーションアイデアプロジェクト」です.カルビー株式会社の協賛によるものです.

教室で,各チームの考案したアイデアについて

①プレゼンをする ②アイデアのプロトタイプの体験をしてもらう

のどちらかをおこない,広くオーディエンスの意見を回収する場としました.

生徒たちは来週にはクラス内予選や最終プレゼンを控えているため,試行錯誤はおおいに盛り上がりました.

 

 

「高等部」

1年生は,「BOTTOプロジェクト」(生徒一人ひとりが、自身の好き・得意を掘り下げることで進めてきたプロジェクト)を発表しました.

 

例えば,次のようなテーマがありました.

・自分の感情を分析する

・ケニアの子どもたちに医療を届ける

・感動するライブとは?

先日,高校生ビジネスプラン・グランプリで最優秀賞に選ばれた「世界の女性を幸せにするテック・ドミトリー」についての高等部1年生の発表もおこないました.

 

2年生は,「GIVEの祭典」と銘打ちました.昨年から進めてきたBOTTOプロジェクトを,周囲の環境や社会に還元できる「貢献」の方向へと昇華させて発表しました.昨年よりもまた一歩進んで,いわば「私からわたしたちへ」と視野を広げていきました.

例えば,次のようなテーマがありました.(ほんの一部をご紹介します)

・ルワンダの皆が描いた絵 美術館 ~トビタテ留学で考えたこと~

・家と共に生きる ~地震対策を考える~

・私の山日記(やまにっき)~登山から考える自然環境教育~

・子ども食堂

・人間関係を攻略する旅へ

・古着をリメイクして ~環境を考える~

.質のよい睡眠の提供とは

.環境に優しいコスメを使おう

・賞味期限切れの野菜をリメイク

・豆腐をおいしく食べる方法とは

・左利きでも習字はできるのか

・トラッシュアート ~校内のゴミからアートを創る~

・映画を通して社会問題を知る

・アンコンシャスバイアスとは など

 

 

 

 

  ルワンダの子どもたちに「大切なものを描いて」とお願いすると「学校」を描く子が多いことがわかります.

 

また,この発表会では,昨年に続いて,生徒より「テーマソング」を募集しました.

パンフレットはこちらです。

テーマソングは、会場に流すBGMとして登場しました.

今回は中等部3年生が作曲したオリジナルテーマ曲が完成し,開会式に華々しく全校に流しました.

当日の司会進行は多くを生徒自身がおこない,生徒主体で作り上げる日となりました.

文化祭(なでしこ祭)にも似た活気あふれる時間となりました.

 

こちらは発表準備の様子です.

 

 

ある高等部2年生のグループは,インターナショナルスクールASIJとの交流を通して貢献活動に興味を持ちました.

生徒たちがクッキーを作成して販売し,売り上げを青少年の自立援助センターに寄付する企画です.

このブースでは,生徒たちが,外国にルーツを持つこどもたちや外国人ひとり親世帯の現状について説明するとともに「奨学金制度」をめざす取り組みを紹介していました.

昨年度から全学年で実施した「探究」の授業を通して,友人や家族にプレゼンをしたり、

課題解決に向けて模型を作成したりと、生徒たちは多くの経験を積みつつあります.

終わった後の片付けも生徒自身でおこないました.協力して,なんとも素早いことにびっくりします.

 

探究を通じて,知りたい心に火をつけ,「学ぶ」ことの楽しさを感じることができたのではないでしょうか.

書物やインターネット情報を集めて調べる,そして,自ら体験する,人に伝える.

自分だけでなく友人の発表を聞くことにより興味の幅が広がります.なにより,ひとり一人の好奇心の豊かさを感じることができた一日となりました.

 

(担当:二井)