学園ブログ

中3 探究発表会 じゃがりこでコミュニケーション

中等部3年生の3学期の探究は、カルビー株式会社(以下、カルビー)の協力のもと、「じゃがりこを用いた新しいコミュニケーションアイデア探究プロジェクト」に取り組みました。

1月には、カルビーマーケティング本部の方々が来校されて本校でキックオフ集会をしました。

わずか2ヶ月ではありましたが、生徒たちは、じゃがりこをどうやったらもっと楽しめるか、ユーザーやシーンを具体的にシミュレーションしながら考えてきました。

昨日は、クラス内で選ばれた合計5チームが、自分たちの考えたじゃがりこを用いたコミュニケーション方法を披露しました。4分の発表の後、2分のフィードバックがありました。
フィードバックでは、カルビー社員から生徒に向けて指摘や感想が話されました。

「今日は皆さんを(中学生としてではなく)社員として見ますよ」とのお言葉通り、お褒めの言葉もありつつ、さらに足りないところは的確に指摘されて、生徒たちにとっては緊張感のある会となりました。

1995年に発売されて以来、女子中高生に根強い支持を受けてきたカルビーの主力商品じゃがりこ。生徒たちのアイデアのタイトルには次のようなものがありました。
皆さんはタイトルから、どんな内容か想像できますか?

・じゃがりこで思いを届けよう ~特別な日にキモチを届ける~
・ジャガphotoプロジェクト
・めくりこ
・推しりこ
・くじりこ

全ては紹介しきれませんが、最後の「くじりこ」は、読んで字のごとく、くじになっているじゃがりこの企画。

一箱に入っている44本中のうち6本が当たりという設定にしました。当たりのじゃがりこは、先が赤色で染色されています。ただおいしいだけではなく、友達と食べながら遊ぶ面白さがあります。「くじならやってみよう」と思わせるギャンブル性もあるところが評価されました。他にフィードバックでアドバイスされた点は、着色料のことや、さらにパッケージにもくじを仕込んでみること等の工夫でした。今を生きる生徒ならではのアイデアに、オーディエンスの教員もうなっていました。


どのグループも、アイデアに富んだ工夫で、じゃがりこの知名度アップや創造性を試みていました。
じゃがりこをたべながら撮った写真をSNSで発信することを前提にした「ジャガphotoプロジェクト」の例は次のようなものです。

「食べだしたらキリンがない」というキャッチフレーズにかけて、「撮りだしたらキリンがない」を生徒たちは提唱しました。食べるだけでなく、じゃがりこそのものを使って遠近法をうまく使いながら【映える】構図で写真を撮り拡散します。それを見た人がさらに面白い写真を撮る、という写真を通したコミュニケーションを派生させる仕組みです。講評では「一瞬でなくなるお菓子ですが、一生残る写真になるのですね」という褒め言葉をいただきました。生徒たちもプロトタイプ(試作品)を何度も作成して頑張ったかいがあった、と喜びもひとしおのようでした。

クラス代表にはカルビー特製のプレゼントまでいただき、興奮したひとときとなりました。

ここから新たなじゃがりこを用いたコミュニケーションが、商品に反映していくと思うとワクワクします。デザイン思考を体得したら今後の探究活動にも生かせそうです。
(担当 二井)