学園ブログ

高校生直木賞の予選終了 本選出場決定

昨日4月21日(日)、高校生直木賞のオンライン選考会がおこなわれました。

13時から16時までの予定でしたが、白熱した話合いのため16:30近くまで盛り上がっていました。

今年は過去最多の46校が参加しました。そのため参加校を地域別にブロックにわけ、3つのブロックごとにまず読書会を行いました。

私たちの学校はBブロックでした。

つまりこれが予選大会です。この予選大会では、代表生徒たちの自由な議論によって、ブロックごとに「高校生直木賞にふさわしい」と思う1~2作を選びました。

(どのブロックからも選ばれなかった候補作品は、この時点で落選になるのです。)

予選大会の最後には、全国大会にリアルで参加する生徒を各ブロックから数名ずつ互選によって決定しました。

本校のOさんは、見事選ばれ、全国大会にリアル参加予定です。本人もとても喜んでいました。学校内で上級生も交えてじっくり2時間近く読書会をしたかいがありました。手元に準備した紙にもたくさん文中の言葉や気になる個所をメモしていたのが印象的でした。同じ本を読んだ人と語り合いたい、もっと深く知りたい、という思いにあふれた時間でした。

5月19日(日)には、予選大会のブロックごとに互選された10数校の代表が、文藝春秋(東京都千代田区)で一堂に会します。

(選ばれなかった学校もオンラインで参加をします)

この日は、各ブロックから選ばれた候補作のみを対象としてさらに議論をおこなう予定です。

そして、最後は全参加校の投票によって、第11回高校生直木賞が決定されるというはこびです。どの作品が選ばれるか、どんな話合いがおこなわれるのか今から楽しみです。

以下は、本校のOさんの感想です。

 

高校生直木賞に参加させていただきました。

応援してくださった方々、ありがとうございました。喋る途中で頭が真っ白になりうまく言えないかもしれないと心配していたのですが、言いたいことがほとんど伝えられてうれしかったです。チャットも大いに活用できました。
何より、さまざまな意見を持つ高校生と触れ合うことができ、とても心躍りました。
この本のテーマはこれだ! と思ったり、この内容がちょっと……と思っていたところも、他校との意見交換の上で、自分の意見が変化していくことも自分自身が変化しているようで楽しかったです。
主観を超えた、客観的な、でも本から感じる温度はもっと熱くなった、そんな会になりました。
今回のオンラインで少し驚いたことは、全国の高校生の方々はもちろん本の文章にも注目していたのですが、文を超えて、本の表紙絵に深く自分の考えを投影していたことです。
本の表紙絵は、私自身「綺麗だなあ……」で終わらせてしまうことが多かったので、新しい本との対面の仕方を学びました。
とても楽しかったです。
5月に向けて、さらに力を入れていきたいと思います。

本を通して多様な意見を知り、語り、まるで目に見えない不思議な化学反応がおこっているようなひとときでした。来月も楽しみです。

(図書館 二井)