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国際保健医療を考える ~第8回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)参加報告~

8月6日、7日の2日間に渡り、第8回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)が開かれました。4名がインドネシア大使とベラルーシ大使として、2名が運営実行委員として、計6名の高2生が参加しました。

今年の議題は、第78回世界保健総会における、薬剤耐性菌への対応です。安易な抗菌薬の使用は、医療面だけでなく、食品生産業においても世界にマイナスの影響を引き起こしている中、国際社会としてどのような対策をとっていくべきか、また今後新型コロナウィルスのようなパンデミックが再び起きた際に、各国がどのような処置をとるべきかについて話し合いました。

念入りなリサーチを元に協力を呼び掛ける他国の大使の交渉力に驚きながらも、2国の大使ともスピーチに立候補し、立派に自国の政策を伝えることができ、最終的に提出した決議案には、自分たちが考えた政策の一部も加えて署名することができました。

人種や宗教に関係なく、あらゆる人が健康に生活する権利を享受できる世界を目指し、高校生の視点から熱い議論を交わすことができた2日間となりました。以下は大使と実行委員の生徒の感想です。

 

 今年初めてインドネシア大使としてAJEMUNに参加しました。国際問題に意識の高い高校生と関わることができてとても良い刺激がもらえました。少しでも意見を入れてもらえるようにと積極的に話し合いに参加するという点で成長できたように感じます。AJEMUNならではの温かい雰囲気の中、他校の高校生とも仲良くなることができてとても楽しい時間でした。機会があれば是非また参加したいです!
(インドネシア大使)
 初めての模擬国連参加で最初は全くわからなかったけど、沢山の人と意見を交わしたり、文書の作成において関わったりして、徐々に会議に馴染むことができました。最終的には自分たちの意見も決議案に取り入れてもらうことができ、とても楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました!また参加したいと思える模擬国連でした。(ベラルーシ大使)
 昨年は大使として参加したAJEMUNに、今年は実行委員の運営受付セクションとして参加しました。運営セクションの主な業務としては、大会当日の受付や開閉会式の進行、交流会、見学ツアーの企画運営などを担いました。普段大使として参加する模擬国連という活動がとても学びの深いもので楽しいと思えるものだからこそ、大会や会議を支える立場を経験できたことが私にとって大きなことでした。会場を去る大使の方々の笑顔がとても嬉しく、印象にのこっています。
 今年の春先からこの日のためにZoomミーティングをし、準備を重ねてきました。自分たちで一から考え発案することや、当日まで会場にいけないためあらゆるシチュエーションを想定してシュミレーションをすること、オンラインで他の実行委員と連携を取ることなど、たくさんの難しさを体感するとともに、互いに支えあって多くの業務をこなしてきた他校の仲間には多くの刺激を受けました。前日準備の日、Zoomの画面上でしか会ったことのない仲間に会場で初めて会った時は、今まで以上に団結力が深まった気がしました。
 準備を含めた3日間、立ちっぱなしで走り回り、帰りの電車では足が痛く立っていられないほどでしたが、それ以上にとてもやりがいのある仕事で、多くの出会いと刺激を得ることができました。これからも機会を得ることができる限り、様々な環境でたくさんのことを吸収したいと思える半年間でした。  (運営セクション実行委員)