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能・狂言鑑賞【高等部2年芸術鑑賞教室】

9月17日、高等部2年生は芸術鑑賞教室。
新宿区にある矢来能楽堂にて、能・狂言を鑑賞しました。

まずは、能楽や狂言の歴史についての解説を受けました。
室町時代に観阿弥・世阿弥親子によって能楽が大成されたこと、室町幕府第3代将軍足利義満に後援されたことなど、教科書の中で学習してきた知識が、実際の能舞台を前に身体実感を伴って結びついていきます。

本日鑑賞する能「敦盛」に登場する謡の一部を、生徒が実際に声を出して体験する場面も。
能独特の謡い方を楽しみながら体感しました。

狂言の演目は「棒縛り」(和泉流)。
登場人物は太郎冠者(シテ)・主人(アド)・次郎冠者(小アド)の3者と少なく、話の筋は明快。
酒が飲みたくてたまらない家来二人の滑稽なようすに、客席では笑いの渦が巻き起こりました。

能の演目は「敦盛」です。後半の第7場から半能の形式で鑑賞しました。
囃子の音色や地謡と見事に調和した敦盛の昔語り、能特有の一人芝居で表現された敦盛の最期の場面がとりわけ印象的でした。


初めて能や狂言を鑑賞する生徒も多く、伝統芸能を体感する貴重な経験となりました。
今後も、机上の知識に留まらず、実際に自身の目や耳で体験することで、様々な文化そのものの価値に関する深い洞察を得ていけることを期待しています。
(高等部2年担任:橋本彬生)