中等部3年生 学習体験旅行台湾コース 2日目
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台湾コース2日目は、「交流」がテーマです。まずは、国立高雄師範大学の附属中学校との学校交流です。正門では日本の国旗と台湾の国旗が並んではためく中、交流の教室へ移動。教室入口には本校の来校を歓迎するポスターがありました。
記念品交換などのウェルカムセレモニーのあとは早速交流開始。まずは高雄師範大学付属の生徒が学校を案内してくれました。学食では安くて美味しいタピオカミルクティーを飲むなど、台湾の学校生活に触れることができました。
その後は台湾文化を紹介していただいたり、英語の授業に参加させていただきました。
その後、本来であれば夕食時に予定していた講話者である李英妹さんが高雄師範大学付属のキャンパスにいらっしゃってくれました。日本統治時代を生きた李英妹さんは現在96歳。体調不良を押して、本校生徒そして高雄師範大学付属の生徒との交流のために話をしてくださいました。李英妹さんについては著書である「昭和に生きた―私の思い出」(本校図書館に寄贈いただきました。興味のある方は読んでください)に詳しいですが、最後の台北女子師範学校専門学校の卒業生であり、戦時中は学校疎開も経験されました。その李英妹さんから「戦争は二度としてほしくない」という話がありました。
昼食は、高雄が誇るショッピングモール「夢時代へ」。高雄師範大学付属の生徒にレクチャーを受けながら、台湾料理や思い思いの昼食でお腹を満たしました。その後は高雄市内を走る公共交通機関である「ライトレール」に乗り、港へ。高雄が港町であることを感じさせる美しい町並みを班ごとに散策しました。
最後はみんなで記念写真。みんな高雄が好きになりました。
学校に戻ったあとは、交流を通して親しくなった友達たちと最後の別れです。高雄師範大学付属の生徒たちに次は本校に交流に来て欲しいです。全力で歓迎します!
今日の交流はまだ終わりません。夕食前に、呉柳澤先生から台湾語について、そして台湾について講義をしていただきました。呉先生は日本に3年半の留学経験があります。彼は日本語の音や語感、さらには日本の謙虚さなどに興味を持ち日本語を勉強したとのことでした。「日本も台湾も愛している」という発言に拍手が沸き起こりました。生徒たちは呉先生に沢山質問をしていました。その後は呉先生も交えて客家料理の夕食をいただきました。
今日のテーマである交流を通して、台湾のことをたくさん学ぶことができました。台湾は受容力と多様性に満ちた場所です。今の世界は多様性を認めず受容力が失われ、対立が生じています。今こそ台湾の持つ受容力、そして多様性こそ世界は注目し、そして見習うべきだと感じた一日でした。
(台湾コース引率教員一同)