中等部1年 精進講話

本日4時間目に、校長による中等部1年生の1回目の精進講話がありました。
来週から「礼法」の時間が始まりますが、今年から作法の部分は学園長が担当し、「捨我精進」について考えを深める部分は『如是集』(本校初代校長川村理助著)を切り口として複数の教員が担当します。この時間はその第一回目の授業として、建学の精神「捨我精進」とはどのようなことか、について以下のような話がありました。
本校に入学した今、改めて自分軸を持つこと、他人と比較しないことの大切さを考えてください。5階の鐘楼にある「ミレー」の「晩鐘」の絵ですが、川村理助先生がこの絵に感銘を受けて精進の鐘の伝統が始まりました。
「捨我」とは今の自分を超えることで、そのために一生懸命努力するという意味です。捨我精進の教えを具体化したものが学校ルーブリックであり、学校ルーブリックに示された「必要な力」「土台となる姿勢」を身に付けて卒業してほしいと考えます。中高の6年間で大切なことは、①人と比較しない②今の自分を超えるためにどうすべきか考える③自分とは何者か問い続ける、という3点で、常に疑問を持つことを大切にしてほしい、と考えます。
また「当たり前を疑う」ということが大切で、自身の小学校の時のオランダでの体験をふまえて、人は一人ひとりが皆違っており、自分にとっての当たり前が実は当たり前ではないのです。
以上のことを考えていくためには、ゆっくりじっくりと考え、書物を読む、他人と比較せず自分を深く見つめるということが重要です。
来週から「礼法」の授業が始まります。本日「捨我精進」についてお話しましたが、一日でも早く田園調布生としての自覚を持って生活してほしい、と締めくくられました。(中等部1年学年付き教員)